フローリング塗料比較その2

2007-10-14 00:03:57 | こだわり
それでは、ここまででできる検証をいってみましょう。
これまでの過程はその1から。

①塗装の容易性
小川社の蜜蝋ワックスはCタイプで実験しているのですが、クリーム状(歯磨き粉より少し堅いくらい)であり、伸びが悪いです。
ハケで塗ることができないため、台所用スポンジを使って塗装しました。
サンプルは小さいので塗装は大変ではないですが、現場でフローリングすべてにこれを塗るのは修行の域に入るでしょう。
これに比べて、ユーロの蜜蝋ワックスはオイル成分が多いためだと思うのですが、ほぼ液状です。
ハケですいすいと塗ることができます。
他のオイル系塗料も、完全な液状なのでハケで簡単に塗ることができます。
特にリボスはスススッと木に浸透していくのが、目で見てもわかります。

あと、塗料自体の臭いについてです。
小川社の蜜蝋ワックスは素材そのままを使用されているため、蜜蝋独特の臭いがします。
何と言うか、ちょっと生臭いような臭い。
それが気になるかならないかは人それぞれだと思いますが、鈍感な僕は気になりませんでした。
オスモは『膜』を作る成分が多いからか、若干の工業臭(という表現は誤解を招くかなぁ)がありました。

②塗装後の触感、質感
これについては、塗料によって比較的差が出ました。
②-①小川社(蜜蝋ワックス)

さすがと言うべきでしょうか。半固形の塗料を塗ったとは思えないほどの浸透です。
触った感じ、一切のベタつきがなく、フローリング表面はサラサラです。
ツヤもほとんどありません。
断面
ワックスがフローリングの奥まで染み込んでいるのがよくわかります。
原料は国産蜜蝋とゴマ油のみで生産されているというのも、小さな子どもを持つ親としてはうれしいですね。

②-②ユーロ(蜜蝋ワックス)

小川社と同じ蜜蝋ワックスですが、48時間乾燥させても表面に若干のベタつきが残っています。
この上を子ども達が走り回ることを考えると、やはり滑ってしまうかも知れません。
まぁ、塗りすぎていると思われるのですが。。。
断面
フローリングへの浸透は、若干少なめです。

②-③ユーロ(オイル)

表面の触感はサラサラです。さすがオイル系塗料ですね。
とはいえ、小川社の蜜蝋ワックスほどさらさらではありません。
言葉で表現するのが難しいくらいの小さな差ですが、触ればすぐにわかります。
断面
オイル系塗料だけあって、ナカナカよく浸透しています。

②-④オスモ(フローリングクリア)

オイル系塗料です。表面にベタつきは残っていないのですが・・・完全に膜を作っています。
ウレタン塗装とまではいかないですが、それに近い触感で、ペタッという触り心地です。
この表現、おわかりいただけないでしょうねぇ。ボキャ貧(古!)ですみません。
防汚性は高そうですが、無垢フローリング独特の触感のよさが、半減してしまっている感覚です。
断面
あまり浸透しているとは言えないですね。

②-⑤リボス(メルドス)

表面の触感はサラサラです。ユーロオイルと同程度か少し勝る程度でしょうか。
小川社よりは若干、指にまとわりつく感じがあります。
気になったのが、乾燥すると他の塗料よりもフローリングに赤みが増したことです。
針葉樹用のオイルを塗ったせいなのかも知れません。
断面
かなり浸透しているようです。

その写真も、表面の写真だけでは素材感の違いははっきりわからないですね。
ただ、触った本人から言いますと、やはりそれぞれに特徴がありますね。

さて、これらをまとめてみると・・・
塗り易さ、という点では小川社の蜜蝋ワックスのみが劣っていて、その他の製品はほぼ同程度に塗りやすい。
ただし、塗りすぎると余分な油を拭き取る必要があります。
触り心地、に関しては小川社→リボス→ユーロオイル→オスモ→ユーロワックスの順です。

次回は、いよいよこれらサンプルに色んなものをこぼしての根性悪検証作業です。
サンプルフローリングの皆さん、がんばってください!
では。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まうまう)
2007-10-14 19:36:32
ほうほう。。。難しいですな・・・。
小川製が一歩リードですか・・・。私的には
やっぱり国産て惹かれます。
塗りにくいのが難点ですかそれは父ちゃんをそそのかして・・・なんて・・。
次回の根性悪検証楽しみです!!
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Unknown (mercy)
2007-10-14 21:25:37
国産は安心できますよね。
父ちゃん、かなり苦労されると思いますが、そそのかしておだてて、木にのぼってもらってください(笑)
元来、僕は性格が悪いのでフローリングにとってはかない過酷な展開になりますよ~。お楽しみに。。。というほどでもないかも知れませんが。
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