日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

過去の“新型コロナ”① SARSの拡散

2020-06-27 07:00:00 | 報道/ニュース

6月2日 テレビ朝日「グッド!モーニング」


今年に入って新型コロナウィルスが世界を恐怖に陥れているが
そもそもコロナウィルスは普通の風邪を引き起こすウィルスである。
そのイメージが大きく変わったのが
2002年11月だった。
中国南部の広東省で謎の肺炎患者が出たのである。
広東省では
トカゲ・ネズミ・サルなど
多くの野生動物の肉が売られている。
その広東省の料理店で働いていた若者が
2002年に謎の肺炎にかかったのである。
その後 次々と同じ症状の肺炎患者が出た。
これが後に“SARS”と呼ばれる新型肺炎である。
感染源は当初ハクビシンとみられていたが
現在はコウモリの可能性が高まっている。
この謎の肺炎が世界に拡大するきっかけを作ったのは
ひとりの医師だった。
広東省の広州市で治療にあたっていた医師が
SARSに感染していることを知らずに香港を訪れたのである。
親戚の結婚式に出席するためだった。
この医師は
香港のホテルの部屋で重症化し
嘔吐する。
ホテルの従業員がその部屋を掃除した。
その掃除器具を使って別の部屋も掃除したため
ウィルスが広がったのである。
宿泊していたシンガポール人・カナダ人・ベトナム人らに感染した。
その後 彼らが自国に戻り
それぞれの国に飛び火したのである。
感染源となった医師は香港の病院に入院する。
その病院内でも感染が拡大した。
この時中国政府は最悪の対応を取った。
SARSの実態を公表しなかったのである。
このまま放置すれば
さらに多くの国に感染が広がるリスクがあった。
世界中が大きな危機にさらされていたのである。

 

コメント