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過去の“新型コロナ”② 世界を救った医師

2020-06-28 07:14:53 | 報道/ニュース

6月3日 テレビ朝日「グッド!モーニング」


SARS(重症急性呼吸器症候群)のウィルスは
中国の広東省
さらには香港から各地に散らばっていった。
その行先の1つがベトナムのハノイである。
この地が舞台となりSARSは新たな展開を見せた。
最前線で闘ったのが
イタリアの医師 カルロ・ウルバニである。
WHO世界保健機関の専門家としてハノイで勤務していた。
“世界を救った医師”とも言われている。
2003年の2月下旬
ハノイに到着したばかりの中国系アメリカ人が体調不良を訴え入院した。
男性は
謎の肺炎を発症した広東省の医師と同時期に香港のホテルに宿泊し
その直後にハノイ入りしていた。
このとき“謎の肺炎”が中国で流行しているという情報はすでに出回っていて
急激に重症化する男性を診たウルバニ医師は
その肺炎の可能性があると考えたのである。
ウルバニ医師は危機感を抱く。
このままでは感染が急拡大すると思ったのである。
不安は現実となった。
医療スタッフに同じ症状が出始めたのである。
ヒトに見感染することが確実になった。
対策は“待ったなし“である。
ウルバニ医師の説得の結果
ベトナム政府は国を挙げて感染の拡大防止に乗り出し
病院を閉鎖したのである。
そしてWHOは3月上旬
ベトナムや中国広東省などで原因不明の肺炎が集団発生していると警告を発したのである。
中国政府は情報開示に後ろ向きだったが
ウルバニ医師の奮闘で事態が動いたのである。
ただ治療に従事したウルバニ医師自身もSARSに感染し
初めて診察した日からわずか1か月後に亡くなった。
彼の命がけの貢献で
世界は最悪の事態を回避できたのである。



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