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“社員の運動量を確保せよ”

2020-06-17 07:06:04 | 報道/ニュース

5月15日 NHK「おはよう日本」


新型コロナウィルスの感染拡大で自宅でテレワークを導入する企業が増えている。
しかしそれによって新たな問題となっているのが運動不足である。
その解消に競歩の元オリンピック選手がひと役買っている。

二子玉川の河川敷を歩くのは
健康食品などを製造販売する企業で働く柳澤哲さん。
周囲をしっかり見渡して安全に歩けるよう
自撮り棒を使って歩く姿を映している。
これは“社員の健康を守る”というミッションを託された
柳澤さんの重要な業務なのである。
この企業では
週に1回
勤務時間中の同じ時間に
約30分散歩をする取り組みを始めた。
全ての社員がテレワークを行うなか
1日平均1,500歩以上 歩数が減っていることが分かったからである。
そこで先生役として白羽の矢があたったのが柳澤さん。
競歩でシドニーオリンピックに出場した実績を買われた。
柳澤さんが撮影していた映像は参加者みんなに送られる。
さすがオリンピック選手。
ポイントを押さえた指導は分かりやすいと評判も上々である。
(柳澤さん)
「不安定なところを歩く時は2直線を歩くような感じ。
 右肩の下に右足が着く。
 左肩の下に左足が着く。
 安定しながら歩くことができる。
 逆にちょっと速く歩きたいという時は
 一直線上を歩いてあげると重心が不安定になるので
 進みやすくなっていく。」
柳澤さんには社員からチャットで質問も届く。
この日は意外な質問が。
「ヒップアップに効果のある歩き方を教えてください
 という女子社員からのメッセージがありまーす。」
(柳澤さん
「ああいいですね。
 どうしても皆さん歩いている時に
 足の付け根から前後に足を動かしてしまうと思うが
 おしりも足だと思ってあるいてもらうことで
 おしりの筋肉も上に上に上がりやすくなると思う。
 おしりのラインというのがきれいに出やすくなるので。」
歩く時間を共有した後みんなが大切にしているのが
オンラインで結んだ雑談タイムである。
(都内の女性社員)
「井の頭公園に来ています。」
それぞれがいる場所を紹介しながらやりとりを重ねる。
(福岡県の男性社員)
「久留米市の筑後川の横の全国総本宮の水天宮です。」
楽しみを見つけながらウォーキングすることで
1日の平均歩数はもとの水準近くまで改善した。
テレワークで孤独になりがちな中
ふだん話をしないような部署の社員との新たな交流も生まれている。
(参加している社員)
「本当に誰にも会わない。
 すごくさみしいなと思っていたので
 こういった取り組みがあることで同僚の顔が見られて安心する。」
「連帯感というか
 人とつながっているというのを感じられる。」
(シドニー五輪競歩日本代表 柳沢さん)
「私のようなスポーツ選手の持っている経験や知識は
 社会に多く役立つことがあると思う。
 私も会社の中のひとつの資産だと思うので
 その資産をこういう形で有効活用できているのは
 僕もすごく良かったなと思っている。」


 

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