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“グレタに続け” 立ち上がる若者たち

2019-10-20 07:00:00 | 報道/ニュース

9月24日 NHKBS1「国際報道2019」


地球温暖化を止めようと起ち上がっている世界の若者たちの中心にいるのが
スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさん(16)である。
毎週金曜日に学校を休んで温暖化対策を訴える活動を続けて
世界の若者たちにとってカリスマ的な存在になった。
グレタさんが出席するサミットを盛り上げようと
9月20日に各地でデモが開かれた。
150か国以上でティーンエイジャーたちを中心に400万人超が参加。
グレタさんがたった1人で始めた抗議活動は世界中に広がっている。
若い世代の熱意は
現在 温暖化対策に消極的なアメリカにも波及して
ニューヨークでは25万人を集める過去最大規模のデモとなった。

8月ニューヨークに到着したグレタさんを出迎える2千人を超える人たち。
ひと際熱い視線を送る若者がいた。
高校2年生のカルビン・ヤンさん(17)である。
(カルビン・ヤンさん)
「グレタさんは皆を動かした張本人です。
 彼女の姿を見て
 できるだけ早く大きな動きを起こしたいと思いました。」
以前から環境問題に関心を持っていたヤンさん。
しかし仲間が少なく活動に限界を感じていた。
そんな時にソーシャルメディアで出会ったのが
グレタさんがたった1人で始めた抗議活動だった。
同じ10代の少女の主張が瞬く間に世界に広がる様子を目の当たりにし
大きな力をもらったという。
(カルビン・ヤンさん)
「これまで10代は世界に何も意見できないと思い違いをしてました。
 僕たちは気候変動の影響を大きく受ける初めての世代です。
 だからこそ自分たちの未来のために闘うんです。」
グレタさんの活動をなんとか後押ししたい。
ヤンさんが仲間とともに機器くしたのが
国連温暖化サミットを盛り上げるための
史上最大規模のデモだった。
当初10人にも満たない生徒で立ち上げた実行委員会。
ソーシャルメディアなどで拡散され
しだいにニューヨーク中から若者が集まり始める。
「毎月20日のデモを告知するプラカードを首から下げて宣伝することにした。」
この日ヤンさんたちは高校生にとって重要なある課題について学校側と話し合った。
平日にデモの参加することにためらいを感じる生徒たちのために
授業を休むことを正式に許可してほしいと訴えたのである。
「将来 自分の子どもやそのまた子どもに
 ひどい環境で生活させたくありません。」
(教師)
「管理する側の私にとって難しいのは授業とのバランスだ。」
ヤンさんたちの世代にとって温暖化問題がどれだけ大事なことか
これまで学んできた知識をもとに説得した結果
学校を欠席する許可を得ることが出来た。
(学年主任)
「学校を休むことは犠牲を伴うと話したが
 犠牲を払ってでもやる価値もある。
 生徒たちやさらに若い人々が
 気候変動のことを考え世の中を変えようとしているのを見て
 私自身の意識も変わってきたと感じる。」
ヤンさんたちの熱意は行政をも起こした。
ニューヨーク市や市内の公立学校に通う110万人の児童や生徒に
デモ参加のための欠席許可を出したのである。
デモ前日 最後の準備を進めるヤンさんは手ごたえを感じていた。
(カルビン・ヤンさん)
「明日のために頑張ってきたのでワクワクしています。
 12万人以上は来ると思う。」
そして迎えた9月20日。
「僕たちは止められない!
 もっと良い世界にできるはずだ!」
デモには10代を中心に就学前の子どもまで
予想を超える25万人もの若者が集まった。
(12歳)
「ひとつしかない地球を救うために来ました。」
(17歳)
「地球を守る法律を作ってほしい。」
集会のクライマックス。
グレタさんが登場し盛り上がりは最高潮に。
(グレタ・トゥーンベリさん)
「世界の指導者に行動させます。
 私たちは成し遂げます。
 彼らが望もうと望むまいと変化は起きます。」
温暖化対策に消極的なトランプ政権のアメリカで
変化を求めて動き始めた若者たち。
大人たちが行動を始めるまで
訴え続ける決意である。

 

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