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視聴者を魅了してやまない大滝秀治さん

2011-10-30 20:49:37 | 編集手帳



  10月26日付 読売新聞編集手帳


  テレビドラマで巡査役の大滝秀治さん(86)が登校児童に横断歩道を渡らせた。
  俳優は十人が十人、
  そういう場面では子供たちを優しく誘導する。
  大滝さんはまるで物でも扱うように高圧的に移動させた。

  ドラマを見た本職の警察官が感心したと、
  脚本家の倉本聰さんが自著に書いていた。
  警察官いわく、
  「作り物ではない警察官の、日常の優しさだ。
   こうでなければ人の命は守れない」
  と。

  その人が現れるや、
  画面に陰翳(いんえい)が刻まれる。
  比類のない存在感は精魂込めた役づくりの賜物(たまもの)だろう。
  大滝さんが今年の文化功労者に選ばれた。

  「こんな顔で、こんな声でしょ。
   若い頃から電車で女学生の前にうっかり立とうものなら、
   席を譲られて、
   ボクはたいへん不名誉なね、
   屈辱感を味わいまして…」。
  あるインタビューで回想している。
  その顔が、
  その声がいまは、
  舞台、映画の観客やテレビの視聴者を物語の世界に引き込み、
  魅了してやまない。

  「君は俳優に向かない。
   やめると決心するのも才能だ」。
  昔、
  所属する劇団民芸の重鎮でもあった名優、
  滝沢修から転職を勧められたという。
  人生とは分からないものである。
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あしたのジョー

2011-10-30 12:08:24 | DVD



                          
                    
              


  製作年:2010年
  製作国:日本
  監督:曽利文彦
  製作:藤島ジュリーK.、島谷能成、吉羽治、辰巳隆一、羽雁彰、松田英紀、北山有一郎
  脚本:篠崎絵里子
  原作:高森朝雄、ちばてつや
  撮影:橋本桂二
  音楽:北里玲二、高橋哲也、北里玲二
  出演:山下智久、伊勢谷友介、香里奈、香川照之、モロ師岡、西田尚美、杉本哲太、
     倍賞美津子、津川雅彦、山下智久、勝矢

  昭和40年代の東京。
  下町のドヤ街でケンカに明け暮れ、
  荒んだ生活を送る青年、矢吹丈。
  そんな丈にボクシングの才能を見出し惚れ込んだのが、
  しがない元ボクサーの丹下段平。
  ところが、丈は問題を起こして少年院へ。
  そこで出会ったのがプロボクサーの力石徹。
  いきなり拳を交えた丈は、
  チャンピオンにも匹敵する実力を持つ力石の前に屈辱を味わうことに。
  一方の力石も、
  丈の秘めたる才能に気づき、
  2人は互いに対して激しいライバル意識を燃やしていく。   (THUTAYA)
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