10月25日 めざましてれび
衆議院議員の公務用パソコンや衆議院内のサーバーが今年7月以降、
サイバー攻撃を受けてコンピューターウイルスに感染し、
議員らのIDとパスワードが盗まれた疑いがあることがわかった。
今年7月末、衆議院議員のひとりが届いたメールの添付文書を開いたことがきっかけで
「トロイの木馬」というウイルスに感染した。
感染で議員のパソコンは中国国内のサーバーに強制接続させられた。
このサーバーから他のパソコンへの侵入を命令するプログラムが送られ、
国会のサーバーを経由し衆議院の公務用パソコンが次々と感染したと見られている。
衆議院のネットサーバーには、
衆院議員約480人、各公設秘書約480人、事務局職員約1700人の
約2660人分のID・パスワードが入っていた。
議員らのパソコンに保存されていた衆院議員480人のメール、講演会名簿、
献金リスト、政治団体の会計帳簿などが1ヶ月間閲覧された可能性がある。
衆議院事務局では
「これまでに、情報流出など具体的は被害が発生したという情報は把握していない。」
と話している。
中国国内のサーバーに強制接続されていたことまではわかっているが、
このサーバーには娯楽情報を集めたサイトがあり、
誰でもサーバーにアクセス可能なため、
どの国の誰が「犯人」か特定するのが困難である。
最近の主なサイバー攻撃被害
2010年9月 警察庁、防衛省、官邸で閲覧障害
2011年4月 ソニー、1億人超の個人情報流出
8月 三菱重工の今ぴゅ他ー、ウイルス感染
9月 人事院、政府広報サイトで閲覧障害
海外でも大規模な被害が目立っていて、
アメリカ国防総省は、
サイバー(インターネット)空間は、
陸・海・空・宇宙と並ぶ「第5の戦場」と位置づけて警戒を強化している。