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イスラムの慣習 欧州で大議論

2011-10-21 12:33:45 | 海外ネットワーク



  10月8日 NHK海外ネットワーク


  女子サッカーイラン代表は、6年前に結成された若いチームだが、
  試合であたり負けしないからだの強さでめきめきと実力をつけてきた。
  特徴的なのが頭をすっぽり覆うユニフォームである。
  32年前のイスラム革命後、
  イスラム教の教えを厳格に守って暮らすイラン。
  女性は早くから参政権が認められるなど社会進出が進む一方、
  人前ではヘジャブと呼ばれるベールなどで紙などを覆いかくすことが義務付けられている。
  イラン女子代表のユニフォームは、
  このイスラムの教えにのっとってデザインされている。

  初のオリンピック出場を目ざすイラン女子代表は、
  今年3月、ロンドン五輪のアジア予選に出場した。
  一次予選のグループCを見事一位で勝ち上がり二次予選進出を決めた。
  6月の二次予選の初戦、試合開始直前になって、
  ユニフォームがFIFA国際サッカー連盟の規則に違反しているので出場できない、
  と、告げられた。
  接触プレーなどの際に、首がしまる恐れがあるという理由だった。
  試合を戦えないままオリンピック出場の夢が絶たれたのである。
  代表チームのユニフォームをめぐっては、
  それまでもイラン女子サッカー協会とFIFAで
  デザインについて話し合いが続けられたが合意に至っていない。

  10月3日、西アジア選手権がアジア首長国連邦で始まった。  
  地域開催のこの大会には、
  FIFAがへジャブの着用を認め、
  イラン女子代表チームに出場可能という朗報が届いた。
  イランが8対1で快勝。

  アラブ世界ではあたりまえの人前でのベール姿。
  今年に入って、フランスとベルギーでは公共の場でのベール着用禁止の法律が
  相次いで施行された。
  “顔が見えないと治安維持上で問題”
  “女性だけに強いるもので、男女平等の原則に反する”
  などというのがその理由である。
  フランスでは先月、
  この法律に違反したとしてイスラム教徒の女性2人に初めて罰金刑が言いわたされた。
  女性側は
  “信仰の自由を制限するもの”として争う方針である。
  ベール着用をめぐっては、
  ヨーロッパではスイスやオランダでも禁止を法制化する動きが進んでいる。
  これに対してイスラム教徒からは“差別だ”と反発の声が上がり、
  議論が活発になっている。
  
  




   
  
   











  


  

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