暗澹たる気持ち。
湯川さんに続き、後藤健二さんがイスラム国に殺害された。
思えばこのブログを始めたのは、2004年にイラクで香田証生さんが殺されたことがきっかけだった。やりきれない気持ちになった。戦争や武力の応酬をなくすため、なかなか力になれない。せめて、つぶやくことから始めようと思ったのだ。
10年以上が経ち、より深みにはまっているのではないかと思ってしまう。04年4月、イラクで高遠さんたちが拘束されたが、彼らには対話が通じたようだ。
イラク戦争を経て勢力を伸ばしてきたイスラム国に話は通じるのだろうか。彼らは世界の動向をよく見ているようだが、後藤さんの業績や家族の悲痛な叫びはどこまで受け止めてもらえたのだろうか。
I'm not Abe という叫びも、心に届かないような気がしてきた。得体が知れないが、どう考えたって卑劣だ。
でもやはり叫び続けるしかない。
少なくとも、事件に便乗するかのように自衛隊の活動を拡大しようという安倍内閣において、 I'm Abeでは火に油を注ぐようなものだ。
今となっては、I'm not Abeは安倍首相に向けた言葉だ。
理不尽で残忍な殺人や人権侵害は、世界中で横行している。今回の事態に比べ、心の痛め方が違うとは自覚している。だからこそやはり、後藤さんの活動は尊い。
各紙で、後藤さんの業界が紹介されていた。取材の様子を通して、いかに世界中で戦争・紛争があり、人権侵害がはびこっているかを痛感した。
殺人の動画が合成であってほしいと、まだ願っている。なかなかに苦しいけど…。
そしてこの間にも、様々な理由で亡くなる人が多くいる。そして自分の子どもの顔を見ながら、命って実に貴重なものだなーと実感するのだ。
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