総天然色・魔人スドォの円盤-3D

BDソフトを中心に画像・イラストを交えて、
映画をオモシロ可笑しく雑談するブログです♪
【3DBDソフト推進ブログ】

『メッセージ (ネタバレあり) 』

2018-01-07 | 映画(洋)を熱く語る
『メッセージ』


【ストーリー】
突如出現した12機の巨大な飛行体に全世界が混乱するなか、
言語学者のルイーズが“彼ら”がどこから何のためにやってきたのかを知るために、その言語を解読し探っていく物語です。


この作品は55インチのモニターにて、吹き替えで視聴しました。



【注意】 この記事は完全ネタバレで語らして頂きます。
まだ、映画を観ていない方は絶対に読まないでください。

( 『コンタクト』 と 『インターステラー』 のネタバレも含みます。 )


この作品に派手なドンパチ(アクション)を期待してはいけません。
それとは、全く反対方向の秀作なSF映画です。


↑派手な戦争アクションは全くありませんが、物静かながらインパクトの強いビュジアルはたくさん登場します。
VFX映像的には見応えありではないでしょうか。



SF科学・哲学映画 『コンタクト』 系の作品ではないかと思い、この作品のUHD版パッケージを購入してまで視聴したのですが、
まさにドンピシャ!
『コンタクト』 と 同じ類の 『インターステラー』 が好きな人ならば、ハマること間違いなし!
 
↑SF科学・哲学映画 『コンタクト』。
↑宇宙の彼方から送られたメッセージに基づき巨大建築装置を完成させ、人類の代表が行き着いた宇宙の果てに待っていたのは、
E.T.のような宇宙人ではなく、まだ “それ” を理解できない人類に合わせたイメージたる者であった。
彼は語る...「いずれ人類は自力でここまで来るであろう」...的な要素が好きなんだよネ~。

『コンタクト』“ワームホール”について ←クリック!


この作品って、
一体どれだけの人が理解しているのだろう...?

日本のお菓子 (ばかうけ) の形をした巨大UFOに乗ってきた2人(匹)の異星人 (ヘプタポッド) の アボット と コステロ 。
彼らとは話が全く通じず、言語学者のルイーズは文字でコミニュケーションを図るのだが、
このコミニュケーションの工程が観ていて興味深く面白い。

宇宙船の造形、彼らの描く墨絵のような丸文字や、
異星人のデザインも 「タコじゃ~ね~のかよ!」 とツッコみたくなる独特のセンスの良さを感じる。
(タコかと思ったら、タコではありませんでした...意外とビックリしたよ~。)
【ココまでは、誰もが楽しめる理解可能なお話でありましょう?】


彼ら(異星人)は、一体何をしに来たのだろうか?
彼らは武器 (贈り物) を授ける為にやって来た...その 贈り物 とは?
12機の宇宙船でメッセージを分けて、地球人類の平和と統一が贈り物なのか?
それもあるが、それは贈り物を授けた彼女の仕事。
彼らの目的は人類に 「時間の概念がない」 3.5~次元人への進化のきっかけを与えに来たのです。
「3.5~次元人」 ってなんじゃらホイ~?

↑SF科学映画 『インターステラー』 。
異常気象により、滅亡の危機に晒されていた人類にワームホールをつくり導いたり、
ブラックホールに吸い込まれた時間を認識できないクーパーに、時間を認識できる4~5次元空間を形成し、
半重力の情報を娘に届けさせ人類を救わせた。

このワームホール と 我々3次元人が認知できる4~5次元空間を形成したのが、時間を認知できるまで進化した未来の人類であったというオチになっている。
この 『インターステラー』 のオチが、『メッセージ』 の 贈り物 に繋がるんだよネ~。


ぶちゃけ~
多くの方が、自分の人生の全てを認知しておりながら、ルイーズが選択した人生が泣けると感動したそうだが、
私はその辺りは、差ほど心響かず...なんでだろう? (心病んでいるのか?(^_^;))
それよりも、異星人ヘプタポッドの時間の流れを感じない、人類とは大きく違う思考の観念。
その観念による一目ですべてを語っている彼らの文字の造形としくみ。
ヘプタポッド語を覚えると、認識が変わり時間認知能力が備わる理屈などなど、大変興味深く作品を吟味することができました。

↑時間の流れが存在しない彼等らしいヘプタポッド語の文字。
(地球人の...誰が何時、何処で何をしたのか?という順番がある分法ではなく、1文字で全ての意味を表している。)
この概念を理解すると、時の扉が開くことになる...ああ~なんて面白い設定なのであろう。

●結局、12機のUFOに別けられた メッセージ は何だったのか?
(この辺りの解釈は曖昧なのだが、 「ヘプタポッド語の教科書」 という説がある。= 時間認知の概念。)

なんでも、マヤのピポ族の言語は我々とは観念が違っており、アイシュタインの対性理論をたやすく理解するであろう... (この説は後に否定される。)
...と特典映像で説明されておりました。
いやっ、こういう話、メチャメチャ好きなんですよ~!
ヘプタポッドらは3000年後の為に、人類に贈り物を届けに来たのですが、なぜ3000年前のこの時期に慌ててやって来たのか?
言語学者のルイーズが時間認知をできるようになり、人類全体が進化する...及び、
何らかの装置を開発し、ヘプタポッドの星の人達を助ける能力を得るまで、それだけの長い月日が必要となるのでしょう。
(物理学者のイアンは一生かけても、ヘプタポッド語は覚えられないのだから、そう簡単に覚えるのは無理なのでしょうネ~。)


私の中での2017年度の映画でぶっちぎりN0.1の作品です!
あれよ?これよ?と色々と考えることが頭を巡らす...ああ~わざわざ、UHDパッケージでこの作品を購入して良かったですよ~。
一番良い状態で視聴できるソフトを手元に置いておきたい... (UHD視聴環境はまだ持っていないんですけどネ~。)
このように、
期待していたように 『コンタクト』 系の奥の深いSF映画でありました。
『コンタクト』 と 『インターステラー』 が好きな人ならば、楽しめること間違いなし!
この手の作品がもっと多くつくられることを望みます。
(話がよく分からなかった人は、市販のBDソフトを購入致しましょう。特典映像で説明されております。ちなみにレンタル&発売予定の廉価版には収録されておりません。)


PS.

前のページで記事にしましたが、原作の小説 『あなたの人生の物語』 を購入しました。
面白い話があれば、また別ページにて記事にしたいと思います。
コメント (4)
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