メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

恐るべきマイタイパワー

2015-09-08 22:16:23 | 食文化
大雑把に言って
お酒はお米、ビールは大麦、ワインは葡萄から。

それでは、「トロピカルドリンク」と呼ばれるものは何から?

手元のハワイの新聞によれば

「Most true tropical drinks are made from rum.」
(ほとんどのトロピカルドリンクはラムから作られます。)

その理由は、ラムが一番安いリキュールだからなんですって。
と言ったって、もちろんラムをロックで飲むわけじゃありませんよ。
なんたってラムと来たら
長者番付ならぬ「アルコール度番付」の
トップの方に顔を出すぐらいの強いお酒ですからね。

けれども
果物や、ジュースや、リキュールと組み合わされることが多いものですから
口当たりの良さに惑わされて
ついつい杯を重ねてしまいます。

ピナコラーダは
ラムとココナッツクリームとパイナップルジュース。

スコーピオンは
ラムとオレンジとグレープフルーツとパイナップルジュース。

そして、「ハワイならやっぱりこれでしょう!」という「マイタイ」の
ハワイアンレシピは
ラムとオレンジキュラソーとライムとアーモンドシロップとグレナディン。

そんなラムの原料はトウモロコシ。
原産地はカリブ海。

さてさて6月のカウアイ島でのこと
ホテルにチェックインしたら、こんなチケットをいただきました。

マイタイのフリーチケットです。
一人一枚×滞在日数で合計12枚。

夕暮れ時に海を見ながら二人で「マイタイ」なんて
ロマンチックではありませんか、
などと期待するメイおばさん。

ところがロマンチックではないことが二つありました。

その1:カクテルが好きではないメイおじさんはビールを注文するのです。


そのニ:運ばれてきたのはプラスチックカップに入った何の飾りもないマイタイ。


それでもマイタイはマイタイです。
日々のチケットを無駄にしてはならじと
毎日せっせと、メイおじさんの分まで飲みましたよ。

ところが、遠出をして使えない日などがあったものですから
ちょっと余ってしまって、、、、、
仕方がない、最後の夜にはチケットを3枚使いました。

口当たりがいいものですから
ラムの強さのことなんて全く忘れていましたね(笑)。

ところが、、、、、

その後、どこをどう歩いてレストランに行ったかも
何を食べたかも記憶がないのです。
メイおじさんに聞けば、とても楽しそうに歩いて
とても楽しそうに食べていたそうなのですが(笑)。

こんなこと、後にも先にも初めてでしたが
フフフといたずらっ子のように笑いたくなるような
ちょっと楽しい思い出の
「恐るべきマイタイパワー」
いえ、「恐るべしラムパワー」でございました。

それにしても気を付けなければ(笑)。


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スタバの快挙~STARBUCKS RESERVE ROASTERY & TASTING ROOM

2015-09-08 00:15:38 | シアトル

スタバことスターバックス発祥の地シアトルで
昨年12月、「驚きのスターバックス」がオープンしました。
しかもその場所たるや我が家から歩いて10分足らず。

ダウンタウンを背にしてパイク通りを上ってください。


まるで教会のようなこんな建物が左側に見えてきます。


近づいてみれば、たしかにおなじみのあのサイレンマーク。


まぎれもなくスターバックスです。

重厚な木の扉にはこんな文字。
あえてめだたないように小さく彫られています。


近づかないとわからないなんて
粋ですよねえ(笑)。

スタバが長年の夢を実現したというこの「コーヒーの聖堂」の広さは
1万5千平方フィート!
ということは約1400平米。
並の大きさじゃありません。

この広い店内には9つのエリアがあります。
ちょっとパンフレットを日本語にしてみますね。


01:SCOOPING BAR(スクーピングバー)
あなたの好みのテイストを見つけるには、ここでコーヒーマスターに聞いてください。
見つかったら、新鮮な豆を袋にすくって(スクープして)もらって家に持って帰りましょう。

02:STORAGE SILOS (貯蔵サイロ)
豆はここで焙煎を待ち、輝く星となります。

03:MICRO ROASTER(マイクロロースター)
このロースタリーで使われるコーヒーだけを焙煎します。

04:THE COPPER CASK(銅容器)
焙煎後の全ての豆は、地元の職人が作った手作りの銅容器の中で寝かせられて、パッケージに最適の時を待ちます。

05:MAIN BAR (メインバー)
大理石の美しいカウンターです。

06:PNEUMATIC TRANSFER TUBES (圧搾チューブ)
このロースタリーの核心とも言うべき綿密に設計をされた圧搾システムです。

07:SMALL-BATCH ROASTER(少量焙煎)
マスターたちの技をご覧ください。そして何でも質問してください。

08:COFFEE EXPERIENCE BAR (コーヒー体験バー)
コーヒーマスターから勉強をしたり、体験したり、討論したりしてください。

09:COFFEE LIBRARY(コーヒー図書館)
200以上もの種類のコーヒーについて勉強する場所です。

すみません、コーヒーは好きなのですが
なんせさしたる知識もないものですから
とんちんかんな表現があったかと思いますが、お許しくださいね。

ええ、もちろんシアトルっ子たちの間で盛り上がりましたよ。
開店後しばらくはこんなブログが多々見られました。

*世界中から運ばれた豆がローストされてカップ一杯のコーヒーになる過程を経験できる「WILLY WONKA」のコーヒー版だ!
(ちなみに「WILLY WONKA」とは1971年の映画「夢のチョコレート工場」の英語名です。)

*360度の展望!どこからでもコーヒーがローストされていくリアルな風景が見られる。

*ここはスタバ1号店と同じように、シアトルの新しい観光スポットになるだろう。

*壮大なスペクタクル!

*まるでコーヒーの「シルク・ド・ソレイユ」!行ってみる価値は大あり。

*たとえ豆の違いがわからなくたって、楽しめる場所であることだけは間違いない。

*一歩足を踏み入れればそこは「Coffee lovers’ dream」だ。

*あの有名な「Serious Pizza」が食べられて、ビールとワインが飲める偉大なロースタリー。

*シュルツ(スタバのCEO)の魔法はすごい!あそこは元は何だったか知ってる?ただのガレージだったんだよ。それを世界的な場所に変えちまったんだから。

*良い所はたくさんある。悪い所もひとつある。何かと言えば、これが宇宙にひとつしかないってことだ。

*夜の11時まで開いているから遅い時間に行ってみた。まずはカクテルとワインで始めたよ。それからパイを味見して、中をぶらぶら歩いて、コスタリカの豆をデカフェ(カフェインレス)にしてもらった。仕上げはココナツクリームのパイさ。最高!

*まるでディズニーランドにいるような気になった。これってヒップ?それともアバンギャルド?あるいは幻想?

こんな感想がずらりと続きます。

最後にスターバックスのCEO、シュルツ氏にご登場いただきましょうね。

「Where we can demonstrate all the aspects of drama, romance, theater of roasting coffee. 」
(ここはコーヒーのドラマとロマンスの全てを見ていただける劇場だ。)

どうぞ皆様、シアトルにおいでになることがありましたら、ぜひ足をお向けになってください。寒い時期ならば暖炉のそばが心地よく、コーヒーの香りに包まれて、いつまでもまったりしていたくなります。


暑い季節には、これまた素晴らしいコーヒーの香りと
心地よい冷房でいつまでも長居をしたくなります。

もちろんスタバのフリーWiFiは健在ですから、PCを前に仕事や勉強、そして読書。
お腹が空けば併設のレストランコーナーへ。

メイおばさんもしばしばここでくつろいでいます。
小さな日本人らしきおばさんを見つけたら
どうぞ声をかけてくださいね。

Starbucks Reserve Roastery & Tasting Room
1124 Pike Street
Seattle


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