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鶏鳴出版、第二の創業

2020年05月22日 | 読者へ
     鶏鳴出版、第二の創業
     牧野紀之訳注『フォイルバッハ論』をオンデマンドで出版
     四六版、433頁、4000円(税送込み)
 目次
第一部 エンゲルス著、牧野紀之訳『フォイルバッハ論』
  訳者の前書き
  [原著者の]まえがき
 第一章(フォイエルバッハ登場の時代背景)
 第二章(唯物論と観念論と不可知論)
 第三章(フォイエルバッハの宗教哲学と倫理学)
 第四章(唯物史観とその担い手)
  訳者の後書き(エンゲルスにおける理論と実践の統一)

第二部 ヘーゲル哲学と唯物論

 第一稿 フォイエルバッハの生涯
 第二稿 フォイエルバッハ全集の目次
 第四稿 『フォイエルバッハ・テーゼ』の一研究
 第五稿 ヘーゲル『精神哲学』の最終章
 第六稿 弁証法の弁証法的理解(2014年版)
 第七稿 価値判断は主観的か
 第八稿 議論の認識論
 第九稿 実体と機能
 第十稿 冠詞論の要諦
 第十一稿 時代背景(年表)

 訳者の前書きにはこうあります。
──随分古い話で恐縮ですが、六十年安保闘争(一九六〇年、昭和三五年)の頃までは、「大学に入ったらマルクス主義ないし社会主義思想の洗礼を受けるものだ」という神話があって、読書会やあるいは自分で『フォイエルバッハ論』を読んだ人も少なくなかったと思います。そして、「理論と実践の統一」とやらを振り回して、左翼運動にのめり込んで行った人もいた訳です。その道をずっと進んだ奇特な人もいますが、まもなく「これは何かおかしいぞ」と「感じて」、しかし「感じた」だけで、どこがどう間違っているのかは分からないまま、その道から降りて、新しい生き方を追求し、大成した人も少なくなかったと思います。
 私はと言えば、「おかしいぞ」と「感じた」ので、「どこがどうおかしいのか」と研究しながら、なかなか前進せず、青春を無為に過ごしてしまった人間です。
 しかし、「ヘーゲル哲学の唯物論的解釈をして自分の哲学を作ろう」という方向だけは、忘れませんでした。忘れなかっただけで、なかなか実行は出来ませんでしたが。これは「決意」だけで実行できるものではありません。ドイツ語が出来なければなりません。概念的思考能力も必要です。そして、最近、時々思うのですが、唯物論が本当に身に付いていなければならないのです。昨年(2018年)の秋に出版しました拙訳『小論理学』への付録三「ヘーゲル論理学における概念と本質と存在」などは、「通常の唯物論理解」では無理だったと思います。──

 夲訳書ではエンゲルスを無条件に持ち上げる事はしていませんが、又無条件に否定もしていません。一般には正しく理解されていない彼の二大功績を正しく理解した上で、評価し、受け継いでいます。二大欠点と思う点も指摘しています。それらが全体として、「エンゲルスにおける理論と実践の統一」だと評価しています。
 単なる訳書ではなく、「哲学書を読んで自分の哲学をするとはどういうことか」を身を以て示したつもりですので、読者もそのように主体的に取り組んでほしいと思います。

 ●注文の仕方
 
アマゾンでも同じ値段で買えますが、アマゾンを通すと小社の取り分が非常に少なくなりますので、ぜひ「直で」鶏鳴出版に注文して下さるようにお願いします。その場合は、訳者のサインを付けさせていただきます。
 又、ゆうちょ銀行の郵便振替えは、「ゆうちょダイレクトを導入して以来、今でもまだ少し「混乱している」で悪ければ、仕事量が多くて処理しきれないようで、いつも以上に時間がかかるようです。
 そのため、それが落ち着くまでのあいだは、「ゆうちょ銀行の牧野紀之の口座に振り込んでください。そして、 ブログ「マキペディア」のコメント欄を使って、「住所、氏名、電話番号(任意)、注文の品、かかった送金手数料」を知らせてください。これが一番早くて間違いのない方法のようです。
 牧野紀之の番号は、記号が「10180」、 番号が「18895201」です。
 最初の記号が、鶏鳴出版の郵便振替口座の最初の「記号」である「00180」と酷似しているために混乱しやすいです。私自身、ここに混乱の原因があることを最近まで知りませんでした。注意をお願いします。

⚫PS(読者から以下の事を教えていただきました)
 ゆうちょ銀行以外の金融機関から振り込む場合は、以下のようです。
銀行名 ・ゆうちょ銀行
金融機関コード ・9900
店番・ 018
預金種目・ 普通(または貯蓄)
店名・ 〇一八 店(ゼロイチハチ店)
口座番号 1889520


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
フォイエルバッハ論について (水野惠司)
2020-05-26 09:29:12
牧野さんのフォイエルバッハ論をアマゾンで注文しました。この本はエンゲルス生誕200年を記念して出版されましたか。なぜ、」原典通り「フォイエルバッハとどいう古典哲学の終焉」という題名にされなかったのかその理由をお教えください。
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