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pdf鶏鳴双書6「ヘーゲルの始原論」の発売

2013年04月01日 | 読者へ
 pdf鶏鳴双書6として「ヘーゲルの始原論」を発売しました。

 定価1500円(税送共)です。

 お渡しする物は以下の通りです

01、ヘーゲル「大論理学」冒頭の「始原論」(初版)の注釈付き翻訳
02、同(再版)の注釈付き翻訳
03、マルクス「経済学の方法」(『経済学批判序説』の第3節)の注釈付き翻訳

04、牧野紀之の論文「寺沢恒信氏と哲学」
05、同「山口祐弘訳『始元論』を読んで」
06、同「許萬元のヘーゲル追考論」
  許萬元のヘーゲル研究の中心テーマの1つが追考論です(氏自身は「追考」ではなくnachdenkenとしていますが)。これが始原論と関係があるので、この際、検討してみました。

07、同「ヘーゲルのWissenschaftをどう訳すか」
08、同「寺沢訳『大論理学2』を読んで」
  「大論理学(初版)」の第2巻(本質論)の翻訳を検討しつつ、様々な問題に言及しています。

 以上は1枚のCD-ROMに入っています。これとは別に

09、ヘーゲル「大論理学」冒頭の「始原論」のラッソン版のコピー
 をお渡しします。

 09には、牧野がその20歳台後半にこれを読んだ時に書きいれたメモ(ほとんどが内容の要約)が付いています。レベル的には今より低く、「本論」とか「補論」といった事は読めていませんが、情熱だけは今より上だったでしょう。

 これには、今から数年前に、更に許萬元の引用箇所の印を付け加えてあります。例えば、53頁の或る箇所には5行にわたって右側に線を引き、その空欄に「Ⅱ-135」とあります。これは「ここは許萬元著『ヘーゲル弁証法の本質』の135頁に引用されている」という意味です。

 ヘーゲルの「大論理学」の研究で意味のある物は許萬元のものだけだと思っていますので、数年前に、「いずれこれを翻訳する時のために」と思って、こういうメモを書きいれたのです。

 Ⅰは『ヘーゲルにおける現実性と概念的把握の論理』のことです。Ⅲは『認識論としての弁証法』のことです。
 『ヘーゲルにおける現実性と概念的把握の論理』は初版と増補版とがありますが、頁番号は不変です。
 『ヘーゲル弁証法の本質』は青木書店版と創風社版(『弁証法の理論』上巻)とがありますが、前者の頁番号に20を足したものが後者の頁番号です。ご提供するコピーには前者の数字が書いてありますので、後者をお持ちの方は自分で20を加えてください。
 『認識論としての弁証法』も青木書店版と創風社版(『弁証法の理論』下巻)との二つがありますが、こちらは両方で頁番号は変わりません。

 pdf鶏鳴双書6のテーマは「始原論」ですので、内容的には、これまでに発表しました下記のものと結びついています。

 1、論文「『パンテオンの人人』の論理」(『生活のなかの哲学』又は『マルクスの空想的社会主義』に所収)
 2、論文「悟性的認識論と理性的認識論」(『ヘーゲルの修業』に所収)
 3、論文「サラリーマン弁証法の本質」(『哲学夜話』に所収)
 4、論文「許萬元著『ヘーゲルにおける現実性と概念的把握の論理』を論ず」(『労働と社会』に所収)


        関連項目

鶏鳴出版

pdf鶏鳴双書

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