1、歴史
1971年、
牧野紀之が自分の本を出すために設立
初めから「鶏鳴双書」として出版
双書の3「対訳・初版資本論第1章」(1973年)が売れて知られるようになる。
1973年、哲学私塾「鶏鳴学園」の設立
このゼミを録音した「鶏鳴カセット」も売り出す。
特に好評だったのは「小論理学講義」。
1976年、雑誌「鶏鳴」創刊(2002年09月15日、第170号で終刊)
2008年、MD「関口ラジオ講座1956年度1年分」を売り出す(2009年07月15日より、CD版に切り替える、2018年よりUSBメモリーに切り替える)。
2009年12月、売り切れ本のデジタル販売を開始。⇒
pdf鶏鳴双書
2、名称
「鶏鳴」という言葉は、若きマルクスたちの雑誌「独仏年誌」の言葉「ドイツ復活の時はガリア〔フランスのこと〕の鶏鳴が告げ知らせるだろう」から取った。ちなみに、ドイツとは「理性」のことであり、鶏はフランスの国鳥です。
3、購入方法
お申込み方法は
2つあります。
→変更しました。
4、出版目録(価格は送料・税込み)
単行本
小論理学、ヘーゲル著、牧野紀之訳注
★ 上下巻共に売り切れです。⇒pdf鶏鳴双書1
下巻もpdf鶏鳴双書になっています。
★ 2018年9月、未知谷版『小論理学』として新しい版が出ました。15000円です。
精神現象学(上巻)。
未知谷版「精神現象学」(第2版)に移しました。
鶏鳴双書
01、
労働と社会、牧野紀之著、鶏鳴双書、売り切れです。⇒pdf鶏鳴双書2
02、
生活のなかの哲学。売り切れです。⇒pdf鶏鳴双書1
03、
対訳・初版資本論第1章。信山社版に移しましたしましたが、信山社版も売り切れ(増刷予定なし)です。
04、
辞書で読むドイツ語。未知谷版として新版を出しました。
10、
対訳・初版資本論の付録。信山社版に移しましたが、信山社版も売り切れ(増刷予定なし)です。
11、
先生を選べ。売り切れです。⇒pdf鶏鳴双書1
12、
ヘーゲルの目的論。売り切れです。⇒pdf鶏鳴双書2
13、
対訳・経済学批判の序言。論創社「マルクスの空想的社会主義」に移しました。
14、
ヘーゲル研究入門。売り切れです。⇒pdf鶏鳴双書2
15、結婚愛、ストープス著、青山節子訳、1000円
性生活を女性の立場から科学した古典的名著。
16、関口ドイツ語学の研究(未知谷版「関口ドイツ文法」として出し直しました)⇒pdf鶏鳴双書2
17、
哲学夜話。売り切れです。⇒pdf鶏鳴双書1
18、
ヘーゲルからレーニンへ。売り切れです。。⇒pdf鶏鳴双書3
19、
ヘーゲルの修業、牧野紀之著、売り切れです。⇒pdf鶏鳴双書3
20、
ヘーゲルと共に、牧野紀之著、売り切れです。⇒pdf鶏鳴双書3
34、
ヘーゲルと自然生活運動、牧野紀之著、売り切れです。⇒pdf鶏鳴双書3
35、
囲炉裏端、牧野紀之著、鶏鳴双書、1300円。⇒pdf鶏鳴双書3
36、
ヘーゲル的社会主義、牧野紀之著、鶏鳴出版。売り切れです。論創社「マルクスの空想的社会主義」として出し直しました。元の物は⇒pdf鶏鳴双書3
37、
自然哲学(序論)、ヘーゲル著、牧野紀之訳注、pdf鶏鳴双書4
合本・鶏鳴、売り切れです。→
pdf鶏鳴双書 5
5、関口存男関連
01、
「関口ラジオ講座1956年度1年分」、
一括で2万円。
1956年04月から翌年03月までの52週間、NHKラジオで月曜から金曜まで毎朝15分間、関口存男(つぎお)氏がドイツ語を熱心に講義したものの録音です。
テキストは、氏の教科書「標準ドイツ語読本」(全2巻、三修社)をベースにして少し変えたものです。
応用として高度な文法の説明もあります。
02、
「関口ラジオ講座の要点」 、4000円
内容
開講の挨拶
勉強の仕方
01、暗記の重要性。1957年10月31日
02、文法の意義。1957年11月28日
発音
03、r はなぜ母音化するのか。1957年04月29日
04、n を日本流に発音してはならない。1958年01月30日
05、長い母音と短い母音の発音の違い。1957年09月27日。
06、語頭の母音の発音は英仏とは違う。1957年09月30日
07、いろいろな音(鐘の音、秒針の音、列車の音)。1956年10月18日
詩
08、ゲーテ・Stirb und werde 。鈴木さん出演。1956年08月31日
09、ゲーテ・Grabschrift(墓碑銘)。1956年09月28日
10、ブッセ・Ueber den Bergen (山のあなた)。1956年10月31日
11、ファルケ・Gebet (祈願)。1956年12月31日
12、ゲーテ・Erinnerung (警告)。1957年01月31日
13、ハイネ・Du bist wie eine Blume(花のをとめ)。1957年03月28日
6、備考
牧野紀之が鶏鳴出版以外の所から出したものは以下です。
下記のものは現在、取り次ぎなど行っていません。お近くの書店または出版社からお買い求めください。(2024年8月2日 中井浩一)
西洋哲学史要(増補版)
波多野精一著、牧野紀之再話、発行・未知谷(みちたに)
四六判上製 329頁、定価3000円
「波多野精一氏の不朽の名著である原著が絶版になっているのを惜しんで、再話という形で世に問うてみることにしました。絶版になっている理由が『内容は優れているけれど、文章や用語が余りに古くて今の若い読者には読めない』ということだろうと推測したからです。これを、民話を語るように平易に話したいものだと思いました。」
付録に「弁証法の弁証法的理解」「子供は正直」「マルクス主義」など。
詳しい「索引」が付いています。
精神現象学
ヘーゲル著、牧野紀之訳、未知谷刊、2018年06月第2版を発行
四六判上製箱入り、1071頁、定価 12000円
ヘーゲル哲学の生誕を告げる書として名高いが、難解をもって知られる原書を、多くの注解を盛り込みつつ翻訳した。
哲学史的背景については金子武蔵氏の訳業を踏まえつつ、哲学するための翻訳を目指している。
鶏鳴双書で3分冊として出た前半をまとめ、後半を新たに訳して全部で1巻とした。
第2版で誤植等をなおし、付録2に「付記」を加え、付録5を加えた。前半だけの索引も作った。
付録1・知識としての弁証法と能力としての弁証法。
付録2・ヘーゲルにおける意識の自己吟味の論理。
付録3・恋人の会話(精神現象学の意味)
付録4・金子武蔵氏と哲学
付録5・ヘーゲルのWissenschaftをどう訳すか
哲学の授業
牧野 紀之著、未知谷、2002年6月初版
四六判上製、 250頁、定価2200円
これは哲学入門の授業における私の到達点をまとめたものです。そこに至るまでの過程については第一章にかなり詳しく書きました。
ここに説明しましたような哲学の授業は、結局は私自身が無意識的に求めてきた授業だったと思っています。私はやはり「こういう授業を受けたいな」と望んでいたのだと思います。教師をしながらそれを意識化し、形にしてきたのだと思います。今、はっきりとそう思います。
哲学の演習
牧野 紀之著、未知谷、2003年05月初版
四六判上製、 320頁、定価2500円
私は、哲学史とは違う哲学を求めてきましたが、それは同時に、哲学史講義とは違う哲学教育を求めることでもありました。長い間かかってその問題に私なりの答えを見いだせたと思っています。
本書は先に公刊しました『哲学の授業』(未知谷)の続編みたいなものです。それが入門編だとするならば、本書は中・上級編です。ここに収められたような問題を考えていくのが哲学修業の基本だと思います。そして、そこから出てきた問題意識を持って古典を読み哲学史の勉強をしていくのが本当の哲学の勉強であり研究だと思います。そうすると、古典の読み方も哲学史の研究の仕方も変わってくると思います。
辞書で読むドイツ語
牧野 紀之著、未知谷、
2015年03月第三版
四六判上製、 274頁、定価2800円
何度も改版してきましたものですが、これでほぼ完成しました。
文法を理解文法と表現文法に分けて考えた最初の本です。表現文法とはこういった内容を扱うのではないかと具体的に提案しました。
エピローグでは、ドイツ語における「指向性」と日本語における「響き」についての関口説が紹介されています。
第二版では、Die Bürgschaft(太宰の「走れメロス」の元)と In der Telefonzelle(電話ボックスの中で)の2編のドイツ文を入れました。後者には「文法的読解のためのヒント」を付けて、文法的に読むとはどういうことかを学べるようにしました。
第三版では、ドイツ文字の表、ヴィンクラー「友の死」の訳、ヘーゲル「開講の挨拶」の訳を入れ、関口文法への案内を付けました。
関口ドイツ文法
牧野紀之編著、未知谷刊、2013年6月初版
A5判上製箱入り、1548頁、定価15000円
関口存男(つぎお)のドイツ語学を中心にして、その他の研究も含めて、ドイツ語文法を日本語文法や英仏語の文法とも比較しながら、包括的にまとめたものです。
関口などの主張を整理すると同時に、現代のドイツ語の用例で可能な限り検証し、疑問は疑問として提出してあります。
このようなまとめ方と相まって、詳細な索引も付いていますので、あまりにも厖大で使いにくかった関口文法がこれで使いやすくなったと思います。
小論理学
ヘーゲル著、牧野紀之訳、未知谷刊、2018年09月発行
四六判上製箱入り、1246頁、定価 15000円
「ヘーゲル研究は『小論理学』に始まって『小論理学』に終わる」と考える訳者のライフワー
ク。関口文法研究の成果を遺憾なく発揮して、『小論理学』の評注を世界で初めて書いた。
付録1・「パンテオンの人人」の論理
付録2・昭和元禄と哲学
付録3・ヘーゲル論理学における概念と本質と存在
マルクスの空想的社会主義
牧野 紀之著、発行・論創社
四六判上製 380頁、定価2800円
本書は、「マルクスとエンゲルスの社会主義思想は空想的社会主義思想の1種でしかなかった」ということを証明することを目的としています。彼らは自分たちの社会主義思想は科学的社会主義思想だと思い込んでいましたし、事実上そう称していましたし、又後の人々もそう思ってそう呼んできましたが、それは間違っていた、ということを証明しようとするものです。
私自身、彼らの社会主義思想を科学的社会主義思想だと思ってきましたので、その点から言うならば、本書は自己批判の書でもあります。(「前書き」から)
詳しくはこちら
理論と実践の統一
牧野紀之編著、発行・論創社
四六判上製 432頁、定価4500円
いわゆるマルクス主義の運動ないし自称科学的社会主義の運動ほど非科学的な思想運動はなかったのではないだろうか。それは宗教の運動よりもかえって非科学的だったのではないだろうか。キリスト教よりも仏教よりも、又戦後の日本では大きな勢力となった創価学会の運動よりも。これが私の印象であり、問題意識です。
対訳・初版資本論第1章及び付録
カール・マルクス著、牧野紀之訳、1993年09月初版
信山社刊、A5判上製、 202頁。売り切れ、増刷予定なし。
マルクスが「ヘーゲルに媚(こび)を呈した」と自白している初版の第1章と付録(価値形態論)の対訳です。
元は鶏鳴双書として出ました「第1章」と「付録」を合わせて、訳文や注解も検討し直して、1冊にまとめたものです。
PS、2008年11月08日に書いたものを、その後適宜書き改めてあります。
最終訂正日は2015年03月20日です。(牧野紀之)