マキペディア(発行人・牧野紀之)

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教えてください

2013年03月14日 | 読者へ
 発酵学者の小泉武夫さんがNHKのラジオ深夜便に出ていました。

 そこで次のような事を聞きました。

 ① 土1グラムの中にはバクテリアか微生物か知りませんが、そういうものが約2億個いるそうです。それが良質な堆肥になると40億個もいるそうです。

 ② その中には放射性セシウムのその放射性を食べるのかどうするのか知りませんが、とにかくそれを無くしてしまう性質を持っているものがあるらしいのです。たしか実験的に確かめられている、と言っていたと思います。

 そこで教えてほしい事は、第1に、小泉さんはそういう事をどこか著書か雑誌論文かの中に書いていないのでしょうか。書いている事を知っている人は、どこに何と書いているかを教えてくれませんか。

 第2に、その土を使った除染をしているグループか何かの正体を教えてくださいませんか。ホームページがあるならそのURLを教えてくださいませんか。

 私は、放射能はその何万年かの半減期を過ぎなければ無くならないのかと思っていましたが、小泉説が本当とすると、希望が持てると思います。

 よろしくお願いします。

3月14日、牧野 紀之

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2 コメント

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土壌中の微生物にる放射能、放射性物質の分解の件 (高橋 美雄)
2013-03-19 11:48:09
 本件に関し、良く知られている下記の紹介が漏れていましたので追加します。
 高橋良二著『ミクロ世界の物理学-生命・常温核融合・原子転換』朱鳥社 (2001/12)
 「一般的には未だ認知されていませんが、多くの学者によって、広島、長崎の土壌中の微生物によって放射能、放射性物質の分解消失が起きたのではないかと推測されています。」と記しています。(http://tidt.fool.jp/pdf/hiroshima.pdf)  - 以 上 -
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微生物で放射能を除去する件 (高橋 美雄)
2013-03-14 23:21:49
 小泉武夫氏は発酵学研究者で、
 渡邊敦光「発酵食品並びに成長因子を用いた放射線障害の防御作用の開発」
  JAERI(日本原子力研究所)-Conf 2003-021 466-475
◆伊藤明弘「放射性物質を除去する味噌の効用」
  みそサイエンス最前線①
◆小原正之「完熟味噌による放射線防御およびAzoxymethane(AOM)誘発Aberrant crypt foci(ACF)の抑制」  広島大学 医学雑誌 50(2),96,2002-04-28
◆小原正之ほか「完熟味噌によるマスの放射線防御作用」
  味噌の科学と技術 50(1),21-27,2002-01
◆竹内徳男ほか「味噌のDPPHラジカル捕捉能に関する研究」
  岐阜女子大学紀要 第33号 2004.3 115-122  
 等に基づき『発酵は錬金術である』 (新潮選書) 、『』発酵―ミクロの巨人たちの神秘』 (中公新書) 、『賢者の非常食』(IDP新書3)他、多数の著書がありますが、微生物による放射能除去の著述、論文はないようです。

 現在、信頼の於ける微生物で放射能を除去する活動、研究は下記の通りです。
 Ⅰイスカンダル・バイオプロジェクト
 1.広島国際学院大学の佐々木教授の研究は、10年以上前から光合成細菌のロドバクター・スフェロイデスについて行われてきた研究の一環です。
 2.ロドバクター・スフェロイデスという細菌は、菌体表面に陽イオンを吸着しやすい物質をたくさん出すため、カドミウムやクロムなどの金属を吸着できることが数年前に確認されています。
 3.福島市内のプールのヘドロを用いて実際に実験を行い、3日間で90%の放射線量の減少を確認しています。これはプールのヘドロから主に放射性セシウムを吸着したものです。ヘドロからはセシウムを「除去」していますが、よく誤解する人がいるような放射性物質を消滅させるものではないようです。あくまで細菌の表面に効率的に吸着させたということです。。
 4.佐々木教授の手法では、細菌をセラミックに固定化し、電磁石を用いて(あるいは網の中に入れて)回収できるようにしているため、使用した細菌を環境中に放出することなく、細菌と吸着させた放射性セシウムを確実に回収して廃棄できます。佐々木教授は関西電力が共同で成果を特許出願。「特開2009-178074号公報」。
 Ⅱ.田崎和江・金沢大学名誉教授による研究結果
   田崎教授は、水田を2m四方に区切って約30区画のミニ水田を作り、様々な条件下で微生物を繁殖させ、1カ月後の放射線量の変化を調べた。
  ミニ水田に入れたのは、ゼオライトやケイソウ土など微生物が好みそうな素材だ。その結果、能登で採取したケイソウ土を入れたミニ水田が100cpm(シーピーエム:1分間の放射線を示す単位)近くに下がった。1カ月前(200~300cpm)に比べ半減している。
  この土壌を顕微鏡で調べたところ、糸状菌と呼ぶ細長い微生物が繁殖し、生体膜の内側に多量の鉱物粒子が付着していた。同じ現象は原発事故後のチェルノブイリ周辺でも確認された報告がある。
 微生物が代謝によって鉱物で覆われていく現象を生体鉱物化作用という。田崎教授はこの作用でできた鉱物塊を「ミクロの石棺」と呼ぶ。「放射性セシウムがミクロの石棺に取り込まれることで、何らかの作用で放射線量が下がったのではないか」と考えている。 
 この水田の土壌に含む微量元素を分析したところ、通常の値を超える1kg当たり447mgの大量のバリウムを検出した。放射性セシウムが放射線を出し続けると最終的にバリウムになる。実験結果からは、微生物の代謝が放射性セシウムからバリウムへの転換を早めたとも推論できる。こうした見方を「生体内核変換」と呼び、少数ながら報告例がある。だが、現在の物理学ではあり得ないため、議論の対象にさえなっていない。
  田崎教授は、「メカニズムは不明だが、ケイソウ土に線量を下げる効果があることは分かった。今後の除染に応用できる」と話す。

 Ⅲ国立環境研究所による研究
  研究ノート  微生物による環境汚染物質の濃縮  冨岡 典子
 http://www.nies.go.jp/kanko/news/15/15-1/15-1-06.html#pagetop
 ■冨岡典子主任研究員の成果[PDF]一番最後31の下{218ページ参照}
  http://www.nies.go.jp/kanko/nenpo/h15/4-5.pdf

 微生物による元素転換は原理的には常温核融合(固体核融合)にほかならず、生体内原子変換と言えば、ルイ・ケルブラン(Corentin Louis Kervran)の「生物学的元素転換」(Biological Transmutations)が有名です。ケルブランの主張については「Frittage (フリタージュ)」等が詳しいが、本流科学ではまったくコンセンサスが取れておらず、イグノーベル賞を受賞するなど、物笑いの種にされてしまっています。受賞したのは1993年度物理学賞で、ニワトリの卵の殻のカルシウムは、生体内の常温核融合によって作られるという彼の主張に対して贈られた。つまり、現時点で地球上の生物が原子変換を行うことは不可能だと考えられています。
 しかし、ヴィソツキー博士の論文、「成長する生物系における安定および放射性同位元素の低エネルギー核反応および元素転換」(http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/Cs137Ba138_7.pdf)等の研究もあり、さらなる研究が望まれます。

 微生物ではありませんが、「ナノ銀による除染効果と常温核融合との関係」(http://amateur-lenr.blogspot.jp/2013/02/blog-post.html)という報告もあります。
 ご参考になれば幸いです。  - 以 上 -
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