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キーンさんの日本語

2018年09月24日 | カ行
   キーンさんの日本語

アメリカ人の日本文学研究家として名高いドナルド・キーンさんが朝日新聞夕刊のコラム「時のかたち」に寄稿しています。

(2003年)01月07日の文は「日本との出会い」と題されていました。その中に次の文がありました。

「ニューヨークに帰ってから父にフランス語の家庭教師を頼んだが、そんな金がないと言われた。」

ここはやはり「そんな金はない」だと思います。

キーンさんほどの方でも「が」と「は」の使い方では間違えるのです。我々が定冠詞と不定冠詞の使い方を間違えても恥ずかしいことはありません。

かつてキーンさんの話をラジオで聞いた時に思ったのは、日本人の友人も沢山いるだろうに、誰もキーンさんの日本語のおかしい所を注意してあげないのかなということでした。

というのは、キーンさんの日本語には「違うのではないかな」と思われるような表現が散見されるからです。

外国人の日本語に注意してあげるのが正しいか否かは問題ですが、キーンさんのような方の場合は注意してあげた方が親切だと思います。

(メルマガ「教育の広場」2003年01月10日発行から転載)
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