植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

終活の始まり 生まれて初めて育てた植物が売れた朝

2019年09月26日 | 植物
今年になって、何本かの樹木を伐り、処分いたしました。
手始めに、つるバラをしのぐ勢いで成長したジャスミンと、柑橘を日陰にし始めたシェフレラを根元から伐採、根が深く掘り上げるのが難しかったので。次いで、びっくりグミ、これは植えてから5年も経ち、授粉樹までそばに植えたのにほとんど結実せず、しかも美味しくないからです。同時に花が咲かない「ヤマボウシ」も、恐らくコガネムシの幼虫に根を傷めつけられていたのでしょう。

先日は、花付きが悪くなって風で倒れたもの、挿し木で大きくなったけれど成長が止まったもの、花蕾はついても開花せずそのまま干からびるもの、計3本のバラを抜きました。いずれもあっけないくらい簡単に抜けました。やはり根張りが弱かったのです。
やはり、植物、とりわけ樹木は根が命です。ブドウもヤマボウシも、レモン、薔薇、どれをとっても、生育不良の原因は根の問題にありましたね。特に幼苗は致命的で、1,2年の苗木で、コガネムシに根を荒らされたり、極端に乾燥させたりすると枯れないまでも何年たっても成長が弱く花もつきません。植え付け時に根を傷めないようにそっと優しく扱う、が基本でありますね。

昨日は、伸びすぎたチェリーセージ2本を掘り上げました。ワタシのバラ園の中央にレンガを積んで作った花壇(約1㎡)を独り占め、なおかつ周囲に茎を伸ばしてだんだん手に負えなくなって来ました。ついでに周囲のムクゲ、雪柳も強剪定し、ほんとうにさっぱりしました。これで確保した花壇には球根類を植え付け用と思います。

ガーデニングを始めて7年、イングリッシュガーデン風にと願いながら、目に付く草木、好きなバラどんどんと植え続けて来ました。しかし、そろそろ樹木が大きくなり根を張って狭い地所が尚更狭苦しく、鬱陶しくなってきたのです。去年あたりからスクラップアンドビルドを原則として、ダメになったり枯れたりしたら新たに植え付けるようには気をつけてまいりましたが。

伸びすぎたもの、花を咲かせないもの、果実をつけない果樹を少しづつ処分すること、これが終活の始まりです。60を過ぎ、あとせいぜい園芸も10年程度とふんでおります。十年後にすべてを撤去することを前提に、それまで楽しく植物を育てる、これがワタシ流であります。

今朝は、カナちゃんの花屋さんに、手に余ってきた鉢植えを持って行きました。実生の山桜、挿し木のストレプトカーパス、ブドウ、株分けで増やしたカンナなど、ほとんど元手がかかっていないものです。ワタシのガーデニングは非営利をモットーにしておりますから、お金は頂きません。でも、鉢を置いてから何分も経たずに、3鉢が1700円で売れました。不思議な感覚です。マイガーデンの隅にあった邪魔な鉢が片付いて、それにお金を喜んで払ってくれる人がいるのです。

満更でもないですね。


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