TOKYO MXTVというチャンネルがありますな。「5時に夢中」という、こういうご時世には考えられないほどお下劣で下品、放送禁止用語を実質開放したような無茶苦茶な番組を放送しています。カミさんは、この番組がお気に入りらしく、夕方帰宅すると、大概このChになっています。中身は、ワタシのブログの品位に関わるので割愛します。
そのTOKYOMXで、藤岡弘出演の仮面ライダーの放送をするというニュースがありました。一瞬、あの藤岡さんがリメイクでバイクにまたがるのかと驚きでしたが、どうやら再放送のようですね。
藤岡さんといえば、藤岡探検隊!こころ躍る探検番組で、秘宝や宇宙人はたまた謎の生物探してジャングルに分け入る、という人気シリーズでありました。もとは川口浩を探検隊長にした川口探検隊の後継でした。もう知らない人が多いか。危険と隣り合わせでハプニング・トラブルの連続、見つかった人骨は、ピカピカに磨き上げられ、やらせ番組のカタマリでした。観る人も作る人も、放送関係者もみんな、当たり前と思っていましたな。でも、そのわざとらしさが可笑しくて、視聴率も上がっていたのです。
ところが、いつ頃からか「やらせ」をいけないこととして糾弾され、出演者・放送責任者が謝罪したり、放送打ち切りになったりしております。
最近では、野生動物を紹介するドキュメンタリー「クレイジージャーニー」で、スタッフが事前に爬虫類を用意していたと報じられ問題になっています。
海洋の希少生物の探査・調査、あるいは巨大魚のフィッシングなどでは、番組の冒頭からいきなり見つかる(釣れる)ことはありません。番組終了時間10分前位に、あるいは現場のスケジュールの最終日にだいたいは登場いたします。
ワタシが制作責任者だったら、間違いなく最後の最後に見つかる(捕まえる)という演出(指示)をいたしますね。もし見つからなかったら、それは、どこからか持ってきますよ。あるいは、既存の映像と差し替え、または後日こっそり現地で撮影してもらって混ぜますな。
当たり前です、莫大な交通費滞在費撮影費用を使って、今回は何も見つかりませんでした、が通用しますか?オンエアできますか?
いいんですよ、見る方だってハラハラして、最後にお目当ての生物が現れれば文句など言いません。
何が問題か。それは、社会的問題を事実と異なる演出・人物を使い、視聴者に間違った印象や誤認を与えることです。シリアスであればあるほど、そのミスリードが事態を深刻にします。ですから、NHKなどが、下請け会社にその手のノンフィクション番組を丸投げするのは危険な行為なのです。さらに、政府の目的や方針を反映した形での番組作りも怖いですね。公共工事の必要性、老人医療・高齢者問題などを扱った時は要注意。そのあと、国民負担を強いるような施策・増税が打ち出されたり、公共事業の予算がかさ上げされたりしますよ。
胡散臭い内容は、民放とCMに任せて、も少しNHKにはきちんとした納得性のある放送をすべきでしょうね。
いずれにせよ、意図的な番組作りにやらせや演出は欠かせません。こうなったら、番組のテロップに「この番組は、皆様の喜ぶように過剰演出、やらせ等を行っております」と流せばいいのですよ。CMの端っこに「あくまで個人の感想です」とか謳ってるように。あるいは㋳と表示するんです。やらせあり、のマークです。
どうです?いいアイデアだと思いませんか?