植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

シャインマスカット作り 今年を総括する 早くも【敗北宣言】

2019年09月24日 | 植物
昨日、ワタシのつまみ食い用の房をいくつか残してシャインマスカットを収穫し終えました。真冬の剪定と施肥から始めて、9か月間の長きにわたる作業がようやく終わります。

まず、自己採点をいたしますと、「24点」となりました(50点満点) 各項目5段階評価とします
ツルの管理2 着果後新たなツルの伸長を抑制するのを怠った。また、ツルを誘引   
      することもしなかった。
葉の状況 2 梅雨時期までは順調に繁茂したが梅雨を境に黒糖病とコガネムシ  
      の食害でぼろぼろになった。
害虫対策 3 土中の幼虫には、定期的な殺虫剤の混和で発生を抑えたものの、  
      成虫の葉の食害が3か月続き、かなりの被害が出た。
病気予防 2 梅雨時期を中心に毎週の殺菌剤散布を継続したものの病気の発生 
      は防除できず葉・ブドウ粒ともに広範な症状が出た。
収穫量  3 昨年に比べて倍程度の房をつけた。半分以上はジベレリン処理・
味(糖度) 4 房によって酸味が強いものもあったが、総じて甘く本来の甘さと食  
      感が得られた。
品質   2 皮が固く、そのまま食べれるものが少ない。未成熟の粒も多数。収穫  
      時期には萎びたり、酸化・腐敗も見られた。一部に種も残った。
外観   2 粒が不ぞろいで黒点が随所に現れた。
粒の大きさ 2 ジベレリンとホルモン剤併用で一部の房に肥大した大粒が生じた
      全体としては小粒のまま熟した印象。摘粒と摘果が不十分。 
その他  2 棚の継ぎ目がずれ下がってくるなど、棚自体が半壊に近い。オフに  
                   作り直し・補強を要す。

その原因や問題点を検証してみました
1.構造的問題 
そもそも、シャインマスカットは、直接の降雨を嫌い、病気になりやすい品種であります。特に黒糖病は、雨にあたるとほぼ100%の確率で罹患します。つまり、ハウスや屋根付きの棚でなければいくら薬を撒いても病気になるということです。ワタシのブドウ棚は、簡単なパイプを組んで、天井部分は生コン打設に使われるメッシュ筋を渡し、ワイヤーで補強したものです。当然雨叩きになりますから、黒糖病は避けられない。
2.コガネムシ対策の限界
出来るだけ農薬を使わないというコンセプトからコガネムシの成虫による食害が大きかったですね。早朝の駆除は3か月以上、毎日10匹以上を捻りましたから、ざっと1000匹以上の駆除をした計算になります。知り合いの方は、上下に防虫ネットを巡らせていました。大量に薬を撒くのは気が進みません。
3.施工不良
お金をかけずに、すぐ撤去できることを前提に工作しております。大風に吹かれ、コガネムシを落とすためにゆすったりするうちに、あちこちが外れ、重さで横枠のパイプがずり下がったりと、全体のフレームが歪み、ツルが垂れ下がったりと惨めな有様になりました。当然葉も房も傷みましたね。
4.欲をかいた結果
沢山の房を作りたい、一房にきっちり詰まったブドウにしたいという欲にかられて、摘果と摘粒が中途半端になりました。要するに生らせすぎでした。30近く袋掛けしましたが、ブドウの樹はまだ若く、棚の面積も限られているのでコンパクトにかつ少量生産を心がけすべきでした。試食用に残しすぎ(笑)
5.天候不順(梅雨の長雨・台風)
平年より1か月長く続いた梅雨、これがもっとも大きなダメージでした。大体の果樹は、多湿を嫌います。乾燥気味に育てるのがより甘く育てるコツであります。梅雨の間の日照不足・低温・降雨による病気、と3重苦になりました。加えて2度の台風で収穫近い房のツルが傷み、落果し一部腐敗も起きました。
こんな感じで楽しみにしていましたが結局のところ、満足にできた房は10個足らずでした。

3割くらいは、ぶら下がった房からつまんでワタシの口に入っています。来年に向けた改善策、栽培方針は後日に改めて
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いろんな人が居たし いろんな人が居なくなった

2019年09月24日 | 植物
ちあきなおみが歌った「かもめの街」の歌詞です。「泣いてくれるのは カモメと霧笛ばかり」、と続きます。

 大坂なおみちゃんが東レパンパシフィックで優勝しました。紀平梨花ちゃんもトリプルアクセルを武器に優勝です。ゴルフの渋野選手も8打差を逆転しての優勝で、全英女子オープンの優勝がまぐれでなかったことを証明しましたね。そして新体操(ボール)団体初の金メダル、総合でも銀メダルの快挙です。囲碁の最年少プロ棋士仲邑菫ちゃん10歳も堂々の戦いっぷり。

女子の大活躍が目立つ秋であります。
こういう若手・新星の出現台頭は未来に向かう夢を膨らませてくれます。来年のオリンピックにも朗報で、期待が高まります。

一方で、プロ野球に目を移すと、実質消化試合になってくるこの時期に、引退するベテラン選手が話題になっています。セリーグだけでも、広島永川・エルドレッド、阪神メッセンジャー・鳥谷、ヤクルト館山・寺原・畠山など、わが巨人を苦しめた名選手が次々と去っていきます。しかし、こうした人たちは一定の年数をトップレベルの選手として過ごしいわば定年退職のようなものですから、まだ幸せでしょうし、今後の生活の蓄えもあるでしょうし、身の振り方もおおよそ見当がついています。

巨人では、昨晩阿部慎之助が引退表明いたしました。巨人最強の捕手で、屈指のホームランバッター、名球会入りも果たした生え抜きの選手です。「最高です」のフレーズが聞かれなくなるのは、プロ野球ファンにとっては寂しい限りでありますが、数年のコーチや解説などで学べば原さんの後継者としてうってつけでしょうね。

そうして、問題は戦力外通告の季節でもあるということです。原則としてペナントレースの公式戦が終了時です。下積みから抜け出せず育成・二軍暮らしが長い若手、FAやトレードで他球団から来たベテラン選手がターゲットになります。各球団で、そういう懸念を抱いている選手たちの最も不安な時期でしょう。小さいころから野球一筋で育ち、プロに入っても有名になり損ねた年俸の低い選手たちが、いきなり収入ゼロ、無職となるわけですからなかなかつらい人生となります。しかし、実力と勝負の世界です、仕方がありません。来月のドラフト会議では最低でも10人程度の新人が加入するわけですから、同数程度の所属選手が馘になるのは避けられない定めであります。

余談ながら退団後の再就職や面倒見と言うことでは、巨人選手は恵まれています。球団職員などで再雇用されるし、比較的知名度が高い選手が多いので、解説者など球界で生活の糧を得る可能性も高いのです。

それにしても、高校野球・U-18を沸かせたドラフト一位候補の高校生の多くが、いまだにプロ野球入団希望の届け出がないとういのが気になるところです。ドラフト会議までひと月も無いというのに
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