植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

こう見えて、なかなかに倹約家です

2019年09月14日 | 植物
昨日は13日の金曜日。海外では不吉な日とされる国もありますが、年に2回はあるので、さほど気にすることもありませんね。
そして中秋の名月であったそうな。残念ながら当地は今朝まで曇りで何も見えませんでした。

園芸を本格的にやりだして4,5年となります。数年前までは、手あたり次第に栽培したことが無い植物を買っては植え、植えては枯らし、みたいなことを続けていました。
当初、店舗開発のための建築条件となった緑地帯の空きスペースを開墾しては、バラなどを植えることがスタートでした。100本近いカナメ(レッドロビン)が植えられていたので、少しづつ抜いては、別の植物に変えるという繰り返しでした。いまやそのカナメは2本だけとなりました。
 栽培スペースが限られているので、原則は1品種1株ということに制限しました。休みの日になると、近所のホームセンターを手始めに、JAの苗木屋、お花屋さん2軒、花菜ガーデンという大規模な植物園に隣接する直売所など、を次々に回るのが楽しみでありました。当時は大した知識もなく、栽培方法などにも頓着せず、庭にない植物を片っ端から買い込んでおりました。

そのうち花木やバラから果樹と菜園に重点を移し、ますます手狭になりました。わずかな隙間を見つけては植物を植え、間に合わなくなると「とりあえず」鉢植えにいたしました。
肥料や培養土も入れると、月に10万円平均を園芸に費やす日々でした。
例えばバラ、これは正規のルートで品種登録されているものは、2年苗で4千円ほどいたしました。欲しい品種が店頭で売っていなければネットで取り寄せました。

そんなことを続けているうちに、いくつか学習いたしました。栽培方法や植物の知識は置いといて、植物のお得な入手法であります。

それは、見切り品(処分品)を狙え、ですね。季節の草花から観葉植物まで売り出し開始時期は大体お高いと相場は決まってます。農家さんや育苗会社は、季節を先取りして花蕾つきの苗木を温室で育てています。出始めはこれが店頭に置かれるので高いのです。それぞれの植物の最盛期には、露地・屋外で生育した盛りの鉢が大量に出回るので、価格も大幅に下がります。そうして、もう次の季節に向かった植物を準備するので、売れ残りは例え開花苗であっても、邪魔になるのです。水やりや殺虫・花ガラ摘みなどのコストもかかり、日にちが経てば経つほど傷むリスクが大きくなります。
 そこが、ねらい目なのです。事前に欲しい植物をリサーチしておきます。滅多に出ない珍しいものでない限り、買わずにじっとその時を待つのですよ。例えば、今の時期ならブーゲンビリアやハイビスカス・プルメリアなどの非耐寒性植物です。花期は終わりに近くなり、冬越しの手間や場所・リスクを考えたら割引して売り切ることになりましょう。そこでも、まだ買いません。まだ30%引き位なので、残ります。50%引きが大体境界線かな。欲しい植物がまだ残っていたらここらで買うことにします。

 更に、今度はもうまとめて処分しちゃえ、というタイミングが来ます。これが、見切り品コーナーです。10鉢で5百円とか、一律千円とか、85%割引とかになります。
こういう鉢は、もはや完全に花期を過ぎ、葉を落としていたり、枯れかかっているものもあります。ここで、目利きのワタシは、目を光らせまだ育てられるもの、来年用、元は高価な珍しい植物を見つけるのですよ。当然都合よく買おうとしたものが置かれているはずも無いので、そこは経験でめぼしいものを選ぶのです。
例えば、アルビフローラ(アロエ科)は、定価3400円でしたが、500円で買えました。ミッキーマウスの木の大株も4千円が、たしか9割引きで売られていました。

いきつけのカナちゃんの花屋さんも、ちょっとした2級品を安く売っているので重宝していますが、当たりをつけたものは様子見してると、段ボールに書いた価格がいつの間にか消され値引き(大体半額)になります。もともと安いとはいえやはり千円以上の苗木をポンポン買うのは憚れますので、、、顔なじみなので、たまにはポンとただでくれることもありましたな。

こうして、何千円もする植物を首尾よくタダ同然(数百円)で手に入れ、大事に育てて翌年に花を咲かせる、これがワタシの秘かな楽しみであります

コメント
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