植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

番狂わせというのは失礼でしょう

2019年09月29日 | スポーツ
ラグビーのワールドカップが行われております。サッカーワールドカップと同じく4年に一度のビッグイベントで、日本開催はもちろん初めてです。開始したのは1987年と言いますが、サッカーWカップの一回大会が1930年ですから、半世紀遅れです。サッカーに比べると、競技人口が少なくまだ一部の国しか一般的なスポーツとなっていませんね。
それでも、7人制の競技が導入されたり、女子ラグビーも行われるようになり徐々にメジャーなスポーツとなっているように思います。

日本では、なんといっても年末近くに行われる高校ラグビーが注目されます。毎年同じような強豪校が名を連ねるのは、高校でラグビー部があるのは少なく、有望な選手がほとんどその有名な高校に集中するせいです。やはりプロ化しておらず、最低15人必要で危険度が高いと思われている競技なのでを社会人となるとこのご時世ですから環境が厳しいようです。部活中の重大事故の発生は柔道、野球、バスケットボールに続いて4番目、ラグビー競技人口の少なさからみると、事故発生率は、もう少し高いと思いますから、なかなか普通の高校では二の足を踏むのではないかと。

さて、昨日、日本の2戦目が行われました。世界ランク2位のアイルランドとの試合は圧倒的な下馬評に相違して、日本が歴史的サプライズの勝ちを収めました。Lineあたりでも、勝った!というメッセージの交換があちこちから届き、その注目度と興奮度が高かったのに驚かされました。
序盤続けてトライを許した時は、「やっぱり相手は強いわ、後半もっと離されるな」と思った人が大多数であったのでは。ところが、それから粘り強いディフェンスで相手の反則を誘い、後半はボール保持が上回るという予想外の展開になりました。そうして、初トライで逆転!!、歓喜の瞬間でありました。

体格・技術・スピードで上回ると思われたアイルランドに一歩も引かない戦いぶりでしたね。4年前の同大会で、優勝候補の南アフリカに勝った時の驚きと喜びを凌駕する感激でした。

そもそも、ラグビーは点の入り方が色々で、トライとコンバージョンキックを合わせるといっぺんに7点入るほか、ペナルティゴール等も3点ですから、大差がつきやすい競技です。そして、総合力がそのまま点数に反映し、まぐれで勝つということが少ないと言われます。サッカーなどは、入る総得点が少ないので番狂わせが起きやすいのですね。そうした意味では、強豪国相手に勝てたというのは、実力が向上し、相手チームの研究と高い戦術性があったというべきでしょう。

しかし、ここで喜ぶのはまだ早いです。前回大会では、予選プールで3勝(1敗)したのにて決勝トーナメントに行けなかった、という奇妙極まりない事実があるからです。勝ち点差によるものとはいえ、普通に考えて言えあり得ない結果でした。因みに、前回大会までのWカップの日本の戦績は28戦4勝22敗2分!、つまりこの3勝がなかったら、一度しか勝てなかったということなのです。今回の2勝を考えると、この数年の日本の躍進ぶりは半端ではなかったのです。

それにしても、日本代表の顔ぶれの半数以上が見た目も、名前も外国人です。国籍とか帰化と言うものの規定はよくわかりませんが、ちょっと微妙な思いも拭えませんね。
コメント
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