コロナは一向に沈静化しないというのに、政府は目を瞑ったまま、成り行き任せであります。円安と輸入物品の高騰による値上げ・物価高にも政府は知らんぷり。統一教会の関係議員を内閣から外したはずの改造も、新閣僚がやはりこのカルト教団と深くかかわっていたことが明るみになっています。
普通の国ならば、生活が脅かされ健康被害や生命の危機さえあるような状況になると、反政府の国民運動が活発化するのですが、わが国は只管耐えるだけ、みんな大人しく政府自民党に従うだけです。
自民党の昔の重鎮に言わると、自民党の存在は日本の大切な文化なのだそうです、だからどんな世の中になっても日本の中心であり続けるのだと。そうかもしれません、少なくとも戦後の日本はほんのわずかな時期を除いて自民党の独裁政治が続いているのです。それには、最も大事な矜持や、教養・能力が備わった人材に恵まれていることが前提になります。
しかしながら、今の政治家にはそうしたものが備わった高潔な人物が思い当たりません。二世三世議員ばかりが幅を利かせ、私欲と権勢欲は人一倍ながら、倫理感も無く口先だけの小物ばかりが目につきます。安倍さんの派閥に後継者がいないというのは、つまりは安倍さんが、自分の意のままに動く議員を取り巻きにして、有無を言わさない強権政治をとろうとした結果、優れた見識や発言力がある人材がいなくなったということでしょう。
さて、そこでワタシ達はどうすればいいのか?。平成から令和に続く日本経済の後退・衰微、国力の衰えを甘んじて受け入れ、この先じり貧の道を突き進むのか?。
世の中のインフルエンサーと言われるような知性とカリスマ性をあわせ持つ著名人でもないワタシは、こんなブログでチマチマとしたメッセージを発信しても詮無い事であります。一方、ワタシがフォローしている人気ブロガーさんたちを見れば、論調は別にしてもほとんどの方は政権に批判的で、まっとうなご意見を書いておられるのです。誰しも同じ不満と懸念を持って論陣を張っているのです。
なのに、どうしてそれが政治の世界に反映されないのか、それは恐らくマスメディアの責任に依る所が大きいのだろうと思います。あるいは自民党が世論操作し、マスコミを抱き込み監視しているからかもしれません。あのロシアによるウクライナ侵攻が、ロシア国民の大半に受け入れられ、プーチンが、絶大な支持率を維持できるのも、そうした徹底的な情報統制・公営メディアによるプロパガンダによるものでしょう。
これだけ開かれた自由の国と思っていたワタシ達の国が、実はその政権を担う自民党に深くカルト教団が食い込み、支持基盤の一つであったのです。統一教団の信者集めと、霊感商法や献金で搾取し続けていながら、それに、NHKを筆頭にマスメディアが目を背けて報道してこなかったことが、この国に巣食う病巣を体現しております。そして、一連の、統一教会がやってきたことがなんの問題もない、と公言する与党議員たちの質の低さや倫理観の喪失をはかなくも露呈することになったのだと思うのです。