お盆を過ぎるとやはり朝晩は秋めいてきます。
よく耳をすませば秋の虫が鳴き、セミの声は聞こえなくなりました。かわりにマイガーデンではさかんにトンボが飛んでいます。その餌になるのが蚊。残り少なくなった時間で子孫を残すため、藪蚊達が死に物狂いで血を吸いに来ます。普段だったら寝てるか人間の周りを用心深く飛び回り、取りついてもこちらの気配ですぐに逃げるのです。今はワタシを察知すると躊躇なく飛んできて、ぱちんと潰されるリスクを覚悟で、止まった瞬間から嘴を刺します。
自分の種を守るためには命懸けなのです。そこにいくと、人間様はのんきなものです。すでに地球上では、環境にあった個体数を人類が大きく上回ったため、自ずと淘汰され衰退していくという自然の摂理が働いているのかもしれません。中国では長きにわたって一人っ子政策を取り続けたために年齢のひずみが生じ、高齢化の波と働き手の減少による経済生産性の低減が大きく影を落とし始めています。不動産バブルがはじけ、銀行では現金の引き出しが出来ず、若者の失業率は15%とも20%とも言われています。
日本でも、少子高齢化がすすみ、どんどん人口が減っているのに一向に婚姻数や出生人数は増えません。子供を産んでも一人という家庭が多いのでこのままでは数千年後には日本人は0になるそうです。
話は飛びます。(ワタシのブログは遥かかなたに飛んでいくことが特徴であります)
今朝は割合涼しいので、やっと畑仕事や園芸にかかりました。蚊も相変わらず飛んでいて狂暴ですが蚊取り線香を焚き、虫よけスプレーでなんとか防御いたしました。昨日たまたまブロッコリーなどの苗を買ったので、急遽畑を作って植え付けいたしました。いつも順番が逆になるのがワタシ流ずぼら農法であります。
本来なら何かを植えようと考えて畑の場所を確保し、10日位かけて肥料や土起こしなどの準備をしたうえで苗を買う、というのが正しいのです。ワタシは、何かを植えようと思いついても、すぐ忘れてしまいます。暑さと多忙さのあまり外仕事がオロソカになっていて、偶然でも苗を買わないとその気にならないのです。
ワタシの手入れや愛情が不足しているのか、今年は果樹全般で実つき・収穫が少ないのです。柑橘類は特に酷くて、清見2個、不知火二本で1個、レモン1個、「ハルカ」1個、麗紅他2種は0個であります。セトカとはるみだけは毎年安定的に実が付いてくれます。
一昨日は、やはり1個だけ残っていたりんご「津軽」が落果していました。拾って家内と半分こ(笑)。1年かけて育てて一つだけやっと口に入った「奇跡のリンゴ」の味は格別甘く美味しかったのです。
後は、隣に植えているりんご「ふじ」に期待であります。こちらは10個ほど小さいけれど実がついているのです。
今朝はまた、「幻のすもも」ケルシーが落ちてしまいました。これもいまだ口にしたことがありません。市販されず、植えて4年で初めて実が生ったのが2個です。これも見た目は傷がなさそうですから収穫時期になって自然落果したのかもしれません。
食べられるでしょう。あとで食べてみます。
更に、隣のバラまでツルが伸び、バラの木の下の大玉スイカ一個がまだ頑張って大きくなっています。今年は晴天続き、高温であったのでスイカは良くできました。もう、地植えスイカは終わりで、おおかたツルも枯れてしまったのです。ですが、なんとかこれは食べられるのではないかと期待しています。
そしてこの秋、最大の期待の果物、それがブドウであります。残念ながら先住のシャインマスカットはほぼ全滅で、小さく2房のみがついています。それに比べ去年からビニール屋根をつけた甲斐路とロザリオビアンコは、数十の房が下がっています。本来、ジベレリン処理と摘粒・摘果をしないと大粒にはなりませんし、種有りの可能性も大なのですが、ほとんど手抜きして自然のままで実がついています(笑)。
殺虫剤は使用せず、大敵の病気対策で消毒液を年に5回以上やるところも、春に2回しか致しませんでした。袋がけも省略しました。まぁいいでしょう、去年袋掛けして何度も消毒液散布したのに多くが晩腐病になったのです。売るでも無し、出来損ないでも小さくても、農薬を使わない洗わずに食べられる自前のブドウなのですから。あと数週間で収穫となります。気分はもうその熟したブドウを口にする瞬間に飛んでおります。