植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

悩んでる暇もない 

2021年05月17日 | 雑感
 日本の南の方で、観測史上でもまれな早い梅雨入りが始まっています。例年より2,3週間も早く関東も梅雨入りする予想だとか。過去70年で見ると1963に5月6日というとんでもない梅雨入りの記録がありますが、これ以降1991年と2011年に5月末近辺という記録があるので、観測史上2番目に早い梅雨入りが目前と思われます。
 すでに数日前から当地平塚でも「梅雨の走り」と思われる小雨模様の日が増え、隣家の洗濯好きの親戚のおばちゃんが、「また雨」と嘆いております。

 鬱陶しい季節になって外仕事が出来なくなるのは嫌だなぁ、あぁー、今年もスイカ栽培がうまくいきそうにないなぁ。例年より早く植えたスイカのツルの伸びが悪いので心配していましたが、これで入梅が早いと更に気がかりであります。
 
 さて、そこで懸案事項・気がかりなことのお話であります。先のブログに寄せられた九州在住の兄のコメントによれば、亡父は「人生は問題解決の連続じゃ」と言うのが口癖だった由。

 若い頃、そして社会人として未熟な金融マンだったワタシは、人並みに仕事上の悩みを抱え、寝苦しい夜を過ごすことが度々でありました。一言で言えばだらしなかったのですね。やるべきことが溜まっていて顧客に迷惑がかかりそうなこと、処理すべきことを「にぎったまま」ずるずると先延ばししていたことなど、失敗と苦悩の日々でした。思い出すだに恥ずかしく、あの時、思い悩まず、意を強く決して人の手を借りてでも、きりを付ければよかったのです。

 まだ若かったから、それでも「病む」までには至らず、上司などからはひどく怒られながらもなんとか首にもならずにすみました。そのうち経験を積み要領が分かってきて、徐々にそうした仕事をため込んで迷惑をかけるようなことも減ってきて、ある時からは「手際が良く仕事が早い」と評価されることもありました。

 無事に勤め人を終えたワタシは、そうした時間の制約がある約束事、経験のない面倒な仕事からはほとんど解放されました。ストレスからも。しかし、生きている限りは厄介な問題や気がかりなことは日々起きてきます。年相応に、たいして気に病むことなく、問題を抱え込まずに片付けるだけの根気、厚かましさとノウハウも備わってきましたが。
 せっぱつまるまで腰が持ち上がらない、というだらしない性格はかわりませんが、それでも手遅れになるまでのんびりとすることが無くなったのは成長した証しかもしれませんな。

 問題や懸案事項は、出来れば即座に片付けるにこしたことはありません。しかし、ものにはタイミングがあります。中には、時間(年月)しか解決してくれないものもあります。病気や夫婦喧嘩です。風邪や肉離れ、ぎっくり腰などは日がなもので、手当ても手術もありません。一方虫歯は痛いのを我慢していても治りません、それどころか日にちが立てばたつほど進行して悪化します。これは悩まず、即歯科に直行です。

思い悩むことはないのです。時間が解決できるものは時間が来るまで待つ、時間とともに悪化するものは即時に着手して1mmでも先に進める、それが要諦であります。そうして解決できない問題は考えないで忘れる、ということです。

 メダカや園芸も、結果が出るのに時間がかかることが大半ですから、気がかりなこと(花が咲かない、生育がいまいち。実が大きくならない)があっても悩んでも仕方がありません。じっと待つしかないのです。逆に、害虫が付く、病気になるという懸念は、放置すると現実になり被害が拡大するのは明白です。もしブロッコリーの葉っぱにヨトウムシ幼生の食害を発見して放置すると、彼らは地に潜り夜な夜な植物の根や葉・花を荒らすことになります即座に葉を切り取って捨て、野菜の周辺に殺虫剤を潅注しなければなりません。

 草むしり、植物管理、めだかの世話、仕事部屋の掃除や片付けなどは、懸案事項には入りません。ルーチンワーク、主婦の家事と同様です。 
 ただ今気がかりなことは、梅雨・降雨対策、本格的に活動を始めた害虫への対策、ブドウの殺菌、にんにくの収穫時期、バラの花ガラ摘み、繋がらないNTTとの固定電話・インターネット契約変更手続き、自治会児童館の屋根の修理、中断している書道の作品制作、不要な篆刻印材の廃棄方法等など、そして忙しくて手が回らない、ということであります。
 いずれも、自分が好きで始めた趣味や道楽・自分で招いた種、文句を言う筋合いのものでもなく、案外楽しみと考えるべきかもしれませんなぁ。いずれも考えてないで出来るはたから「とっとと」やる、で良かろうと思います。
 
 そこで本題、懸案のブドウ(シャインマスカット)の屋根づくりでありますが、もはや予定稿の字数がオーバーとなりましたから次回、ということにいたします。
コメント
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