植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

NTTはどんだけー

2021年05月29日 | 雑感
インターネット契約の続編であります。だいぶ前(NTTもNEXTBBも戦さだ)に書きました。

 NEXTBBは、ネットビジネスを手掛ける代理店で、インターネット契約(フレッツ光)を事業者変更という手法でただ乗りして、結果、契約者から大枚の金をせしめるというブラックな会社であります。これに限らず、類似した代理店と称するコバンザメのような会社が多数あり、みなさんの固定電話にしつこくセールス電話を仕掛けてきます。

 これにまんまと騙されて契約したのが3年前でした、あれこれ名目をつけて代金を増額してきたり、仲間の業者とおもわれる会社から、再度乗り換えませんかと電話が来たりで、不愉快この上ないので解約しようとしたら、今度は3万5千円の違約金がかかりますと言ってきました。ちゃんと請求額を支払っておりますから約束なんぞ違えちゃいません。3年契約で、自動更新になるので3年経った時点だけは違約金の対象にならないのと説明されていますが、その時でもやはり3万円以上の解約手数料がかかるというのです。通常は多くて一万円、だいたい大手で5千円の手数料がかかるようですから、まぁ質の悪いぼったくりでありますな。NTTもこれを黙認しているので似たようなものです。

 とにかくNEXTBBと手を切り、NTTとの契約に戻すことが最大目標なので、辛抱して手続きに入ったわけです。電話を介して自宅と会社で2契約、しかも自宅の電話は2回線あり、NTTにはずいぶんもうけさせています。

 最初に、NTT東日本にフレッツ光に手続きしようと電話をすると、なんだか知らない会社が出てきました。また、代理店であります。インターネットでの申し込みサイトは、こうした代理店が本体を装ってHPを持っています。検索しても優先的にそっちに飛ばされ、代理店の名前は米粒位に小さい!。

 もう代理店は懲り懲りなので、そっちは避けてやっとNTT東のフリーダイヤル(通称116電話)に掛けましたら、「NEXTBBから事業者変更番号を貰って」とのことでした。そちらに連絡すると上記の違約金の説明が事務的にありました。おそらく日常的なんだろうと思います。発行手数料が5千円かな、当日は出来ない、ともったいをつけ翌日メールにてその番号が来ましたので、再度NTTに事業者変更手続きを無事終えることが出来ました。

 さて、次はプロバイダー契約であります。これはNEXTBBが回線利用とプロバイダー契約を兼ねていたので、別途新規に契約する必要があるのです。こちらも以前から利用していたNTT系のOCNに電話をして契約が終了し後日会員証のような書類が郵送されました。

 ふー 一苦労であった。
そして昨日、再度NTT116へ電話しました。簡単につながったかと思いきや、とんでもない、今まで毎日のように連絡を試み、約20日間コールセンターに繋がらなかったのです。今日こそはと、9時の開始を待って電話をしたので、かろうじてつながったようです。用件は一度NTTに相談済みですが、自宅の電話回線の2本(AとB)のうち一方を解約したいと思っていたのです。片方の電話Aにやたらとセールス電話やらワン切り、無言電話が多発していたので、怒った家内はすでにケーブルを抜いておりました。使用しない電話に料金を払い続けてきたのです。

 もう一本の電話Bは、亡義母の名義で契約していて親戚やらなんやらの連絡番号にしています。これまで、これがダイヤル回線のままだったので、Aの電話を解約して、光ファイバー契約の変更後、デジタル回線・フレッツ光の契約回線(光電話)の登録をBに変更しようと思いました。それで電話をしたのです。

 ここからが面倒で大変でありました。変更予定の電話回線Bの契約者は義母、今回のフレッツ光の契約者はワタシですが、当初インターネット契約をしたのが長男、料金の支払い名義は家内という現状でした。NTTによれば回線の名義人の同意が確認できないと変更には応じられない、との返事です。相続手続した時の書類を用意し、相続人がワタシであるとの疎明資料を差し出せと。
他方登録上のインターネットの契約者が息子名義なので本人が「了解」する意思の確認も必要があるというのです。

 なにを今更、固定電話の持ち主が亡くなったら「そうだ電話の名義変更だ」などと思いつく人はまれでしょう。相続手続き自体も不要の家庭も多いと聞きます。そんな契約がNTTにとってはおいしいビジネス、だまって電話料を貰えるので名義なんてどうでもいいはずなんです。これは解約されないためのバリケードではありますまいか。

 約2時間の押し問答や折り返しや息子への電話などの結果、変更は諦め、先日登録したばかりのインターネット契約に登録したAの電話を解約することにしました。すると光電話として使えないだけでなく、インターネットの設定もやり直しとなるのですが、仕方ありません。Bは名義も何もかも変更できず今まで通りです。これで終わりでは無かったのです。新たにOCNのプロバイダー契約をやり直さなければなりませんでした。以下はもう疲れたので省略しますが、丸一日を、ネット契約と電話契約の手続きと交渉に費やすことになりました。

 NTTは旧電電公社(親方日の丸)で、ワタシ達はインフラ整備(電話線の敷設)の名のもとに祖父の代から10万円以上の電電債を買わされました。若くて結婚したばかりのワタシもお金がないのに切り詰めて捻出しました。売り買いが出来るので「資産」価値があると納得したのです。それがNTT民営化に伴っていつのまにかチャラとなりました。電話加入者に対して負っていたはずの、返還義務を記さない債権という「負債」がうやむやにされたのです。これで財務内容を大幅に改善し、株式公開で高値になったので政府は大もうけをいたしました。

 更に、あれだけテレフォンカードを売っていたのに、携帯電話の普及に伴いどんどん公衆電話も撤収、テレカの買取には応じないため、多くのカードが引き出しの底に眠っています。ワタシ達は電話が公共料金だと勘違いして盲目的に払ってきたのです。今やその大半が携帯電話に切り替わったので、NTT(ドコモ)やソフトバンクなどにシフトし、そちらに毎月多額の料金を支払わされる羽目になっています。「庶民の生き血をすするけしからん集団」とも言えるのです。

 インターネットや携帯電話のおかげで、膨大な情報を瞬時に得ることが出来るようになり、ビジネスから個人の趣味まで幅広く可能性を広げました。今までなら入手できなかったような品物も簡単に取り寄せることが出来ます。
 そうした恩恵と、毎月支払う多額の使用料、PC・スマホなどの購入代金・ネットで必要以上に品物やサービスを受けるコストも膨大となっております。更に、インターネットを通じた詐欺や犯罪、個人情報の流出などさまざまなリスクにさらされるようになったのも明白です。

 その損得が実際どうなっているのかはわかりませんが、もしかしたらとんでもない代償を支払わされているのではないかと危惧しております。

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