植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

実に(げに)憎むべきは浅ましき人々

2021年05月21日 | コロナ
昨年、マスク不足でマスク狂騒曲がありました。
今度は、日本全国ワクチンラプソディーの様相でありますな。

 他国で頻発した、冷蔵保存ミス、予約者のキャンセルなどで貴重なワクチンを廃棄する例が後を絶たないということです。希釈していたら話しかけられてどこまで薄めたか分からなくなって捨てたんだそうです。時蕎麦じゃあるまいし。こういうとんまな所業だけは諸外国の真似をするんですね。

 一方で、ずるをして、対象でもないのに優先接種を受けようとする輩も次々に発覚しています。優先順位では、医療関係者と65歳以上の高齢者のはずで、一般の方はずーーっと先、おそらく7月以降になるはずなのですが。待てない、コロナが怖いとばかりにあの手この手でワクチン接種を受けようとしているのです。アメリカでは、誰でもどこでも無料で摂取できる地域があるそうですから、上級国民ならば飛行機でひとっ飛びして打って貰えば良かろうとおもいますね。

 まず、どこかの大手薬局の経営者夫婦は秘書を通じて注射しろと何度もねじ込んでいたそうです。ある市町村長もこっそり接種した、と暴露されていました。さらに、市役所の3割が接種会場などにお手伝いに行くから「医療従事者」と同じだという屁理屈で接種を受けたそうです。

 なんと浅ましい人たちではありませんか。哀れさえ催します。国民に順序良く並ばせ、ワクチン接種を整然と進めるべきお立場の人たちが率先して横入りです。自分さえ助かれば自分の立場を悪用し、ルールを破っても構わないというさもしい根性であります。高い矜持と謙譲の心根をもった美しい日本人の心はどこに行ったのでしょうか。

 今度は会社の産業医・診療所での集団接種が検討されているそうです。相当な大手の企業でないと社屋内に診療所や産業医を備えるのは難しいのです。65歳以上の高齢者といえば役員が主な該当者になります。これは格差社会の象徴ですね。更に、その理屈で国会も一種の職域だとして先生がた一括で集団接種を目論んでいるとの見方もされています。

 こんな自民党に味方をするのが櫻井よしこ先生です。昨日の報道番組でも、諸外国に比べたらコロナの感染者は大したことが無い、国内でプロ野球でもJリーグなどが開催されていてクラスターなんて聞かないとおっしゃってました。だからオリンピックは開催すべきなんだと。あらあら、大相撲やJRA(競馬)では幾度も集団感染者出てますよ。只今は、広島カープの主力選手などが十数名クラスターで隔離、試合どころではないのです。嘘ついたらいけませんね。重症者が入院できず自宅に放置され次々に亡くなっているのも大したことが無いのでしょうか。冗談は顔だけにして、持ちあげるのは自分の前髪だけにして下さい。

 あまり個人攻撃はいさぎよしとしたくありませんが、しんがりのラスボスは「竹中平蔵」さんであります。小泉内閣の時、大胆な規制改革を行い、その結果正規雇用が派遣社員にシフトし非正規雇用者を大幅に増やして「格差社会」拡大の先鞭をつけました。姿が見えないと思ったら「パソナ」という会社の実質オーナーに収まり特別定額給付金 などの受託で巨額の利益を得ました。最近では、大規模接種会場の設置を自衛隊から受注したとか。まさにコロナ太り、火事場泥棒であります。自分の所得は住所をタックスヘイブンの国に移して、税金逃れをしている浅ましい人物で、日本の国政という巨木に巣食う寄生虫であります。こんな国賊を重用する政府だから、経済政策はうまく機能せず、景気は低迷し貧困層が増えているのにまだ気が付かないのですね。

 普段、懐が豊かで平時であれば、誰しもきれいなことを口にします。しかし、世の中が荒んで今のような緊急事態ともなると隠していた人間の本性が現れてきます。品性下劣、ガリガリ亡者、自己中心的な人物が跋扈すること、これは社会やそこで暮らす人々の心が貧しくなってきた証左であろうと思います。



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