植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

花は咲けども実がつかず

2021年05月05日 | 植物
本日は、ブドウの整形(整粒)をやるつもりです。まもなく開花するので、それまでに先端数センチを残して(30粒くらい)花蕾をカットします。放置して生らせると小粒になり甘さも落ちるのです。シャインマスカットと甲斐路
、ロザリオビアンコ三本ありますからなかなか大変な作業なんです。

 ブドウは授粉させず「ジベレリン処理」で受粉したつもりにさせるのです。これによって種が無いまま粒が膨らみ始めます。この作業が終わると、あとは病気とコガネムシとの戦いであります。

 ブドウ以外にも、果物好きなので欲を張って、数十本の果樹を植えております。中でも柿は好きです。大木になるし落葉の始末、スズメバチ・毒虫のイラガの発生も心配して躊躇していました。それでも、ホームセンターで実つき苗を見かけると、「苗が小さくても柿がなるんやー」、大きくなったら切ればいいと腹を決めました。そうして今年は、今年で3年目になる「花御所柿」に蕾が付き開花し始めました。島根県の一部の地域のみで生産される日本で一番甘い高級な柿、これが初めて花が咲きました。

 柿は雌雄両方の花が咲くので、これで自然自家授粉します。しかし他の果樹同様、数本の品種を混植すると授粉率が上がり収量が増えます。甘柿といっても、木になったまま甘くなるものと、焼酎などで渋抜きをして甘くする(富有柿など)に大別されます。ウチでは十数m離れたところに「禅寺丸」という甘柿を植えているのですが、これは不完全受粉になると渋柿のままになるのです。花粉量が多いので授粉樹にも適しており、開花時期もピッタリなのです。念のため花御所柿には人工授粉いたします。まだ木が小さいので10個くらいが目標です。今まで食べたことも無いトロけるような食感 の柿らしいです。楽しみだなぁ。

 これ以外には、今は柑橘類も開花中で独特の芳香が漂ってきます。去年裏年で全く実をつけなかった「清見オレンジ」にはびっしりと花が咲きました。3年目の「はれひめ」昨年植えた「麗紅」、そして家人に大好評だった「デコポン」「はるか」なども花盛りであります。柑橘類はほぼすべてか自家受粉するのでほっといても実がなります。

 今悩ましい問題は、すもも・プラム類であります。ウチでは「シュガープルーン・ネクタリン・サンタローザ・貴陽」を育てています。このうち豊産種のサンターローザを除いてどうも今年は期待できないのです。シュガープルーンは開花数が極端に少なく、数個しか結実しておりません。ネクタリンは、接ぎ木の台木ばかりが、切っても切っても枝が張り葉が茂る一方、ネクタリンそのものは樹勢が弱く数個しか実が付きません。

 さらに、倅の推奨で植えた「貴陽」は4年目にして堂々たる大きさに成長し、今年初めて100以上の開花があったのですが、ついに1個も結実しませんでした。貴陽は花粉量が非常に少ないので、開花時期は幾度も人工授粉したのにです。葉っぱばかり青々と茂り、歩行の邪魔、アブラムシが大量発生といいところがありません。もう伐るしかなさそうです。

 そばに植えた「サルナシ」、これも3年目なのに花が咲かないのです。近種のベビーキウイも植えていたのですが、これは雌木、雄木両方が無いと実が付きません。キウイのつるがどんどん繁茂、周りの木々などへの浸食に恐れをなし、いつまでも咲かないのであきらめて昨年処分しました。花が咲かなければ絶対実はなりません。サルナシは、6月あたりが開花期なのですが、今年花が咲かなければ・・・・。

 同じようにポポーを5年前に植えました。これも自家不和合性 (自家受粉しない)のため二種類以上を植えたのですが、片方がいつまでも開花せず、ついにあきらめて堀上げ処分したのです。なぜか、その後始末したはずの場所から離れて二本のポポーが生えてきましたが、これはその根性に免じてそのまま育てておりますが、そのうちじゃまになるかもしれません。

 果樹は実がなってこそ果樹、実が付かなければただの邪魔な樹木であります。ただでさえ狭い場所にごちゃごちゃと植えているので、実がならなければ躊躇なく切る、それしかありませんな。

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