植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

豚もおだてれば、字を学ぶ

2020年03月17日 | 書道
昨晩から、この春では一番の寒波で冷え込むという予報があって、霜が降りはしないかと心配しておりましたが、どうやら大丈夫でした。
 3月というのは、寒の戻りがあったり、開花を促すような雨「催花雨」が続き、入学試験から卒業式にかけて、忘れていたかのように大雪に見舞われることもあります。春雪と言いますね。そして、菜種梅雨と、天気が不安定の時期なので、ワタシら園芸をやるものにとっては、毎日の天気予報には気を使っています。

 先日、書道教室で、ほんの少しうれしいことがありました。展示会に出品していた作品の結果と賞状が届いていたのです。出していたのは、日本武道館主催の書初め大展覧会でした。まだ、駆け出しのお習字練習生であります。出品していたことさえ忘れているくらいなので、当然その成績は実力以上にはなり得ませんわね。結果「特選」という一般賞の5段階のうち2番目でありました。

 書道大会というのは、新聞社、武道館、高野山とか伊勢神宮とかが主催で、主だったものでも毎年4,5回開催されます。小中高、大学生というのがメインでありますが、一般社会人の部が併設され数千人が応募されるようです。
 社会人の方は、子供や学生さんに比べればはるかに応募数は少ないのですが、上位の賞を目指して腕に覚えのある方々、長年書道を研鑽している人たちが挙って出品する、レベルの高いものだそうです。流石に書道家の大家先生は出さないでしょうが、書道塾などの指導者・師範などを目指す精鋭の方は、特別賞でも取れば「箔」がつくので、気合を入れてくるのだろうと思います。
 ワタシら、ただの愛好家ですから、先生の言うがまま、たまに腕試しにちょっと書いたものを出すだけ。
 文部大臣賞とか、すごい特別賞はおおよそ、上位2%で、会場に出向いて表彰されるそうであります。その下は、日本武道館賞(10%)、特選(40%)、秀作、佳作、努力賞となるようです。特別賞は、まったく夢のまた夢ですが、武道館賞が取れれば上出来だと言えましょう。
 特選は全体の半分くらいまでに入っただけなので、勿論大したことは無いのですが、書道の上手な人ばかりが競っていると思えば、ワタシにとっては、よく出来た部類なのです。問題は、この特選の中で、武道館賞にあと一息だったのか、やっと、上位5割の末席に引っかかったのかということでしょう。当然、一般賞に順位などはあるはずも無いのですが、例えば、1000作品あるとして、103位だったのか、500番目だったのかではえらい違いでありましょう。そういう意味で、10%以内の日本武道館賞が頂ければ、素晴らしいと言えましょう。

 書道の本をいくつか読みますと、やはり、昔からある名筆・お手本をその通りに筆写すること(臨書)が重要っであると書かれています。とりわけ、楷書はすべての基本であり、おろそかにしてはならないと。
 ちょっと嬉しいことは、もう一つありました。先生に珍しく褒められました。練習してる半紙のワタシの字を見て「線がきれいよ」。ウチの書道教室は、おしゃべりがメインですので、ほとんど習字の指導はありません。2時間中、一度も書いていることにコメントも注意もなかったりします。先生の指導方針で、聞かれればいくらでも教えていただけるのです。
右が楷書、左はその字の草書です。
何歳になっても人間、褒められたら悪い気はしませんな。
さて、お稽古しましょう。
コメント
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