植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

水墨画 ためしにやってみた

2020年03月10日 | 書道
こないだ、春一番とかいっていましたが、もう桜の開花だよりが届いてきます。菜種梅雨といって、今の時期は雨が存外多い時期です。春の嵐も、避けられないので、桜好き、花見好きの日本人をやきもきさせるのでしょう。

ここ数日で、少なくともトイレットペーパーの品不足が解消されているようです。スーパーやホームセンターには、かなりの商品が積まれ、小一時間経過してもまだ在庫がありました。行列になるでもなく、一度にたくさん買い込むこともなく、日本人の穏やかな平常心が発揮されているように見受けられました。アメリカでは、やはりマスクなどの品薄が表面化し、備蓄用にいろいろと買われているのですが、銃弾も売り上げを伸ばしているそうな。マスクの争奪戦で銃弾が飛び交うようなことにならなければいいですが。

 電車でマスクなしにせき込む人を大声でなじる、マスクの行列に割り込んだと言ってけんかする、マスクもせずに感染確定のおじさんがフィリピンパブでウィルスをまき散らす等、マスク狂騒曲の様相です。とどめは、マスクのオークションで900万円近くを荒稼ぎした県議さん、一躍有名になりました。どれも法律に照らして処罰されないかもしれません。
 しかし、違法でなければなんでも許されるものではありません。件の県議さん、恐らく有名になった分だけ、支持者を減らすでしょうね。人の弱みに付け込んで、私腹を肥やしたのですから、まともな県民は次の選挙には彼に票を入れようとは思わないでしょう。
 人間というのは、普段人の目を意識して大人しくしているのですが、有事の時、あるいは異常事態の時に本性が出るものであります。

 それはともかく
 水墨画を始めました。ここ4年近く毎日習字を練習し、ヤフオクで売るほどの書道用品があります。小中学校の時は絵が好きで、美術部に在籍していました。書画一体の墨の世界に手を染めるのも、ワタシにしては至極当然の流れなのです。
 勿論そのきっかけというものは別にあります。見るともなく見たBS放送で、偶然にも「襖絵」のテーマで2番組がありました。一休さん縁の大徳寺真珠庵の襖絵を北見けんいちさんら3人のアーティストが描くという話、もう一つは高野山金剛峯寺に襖絵を奉納した日本画家千住博さんの製作ドキュメントでした。
 いいーですねー。それに描かれた幽玄な世界には、感銘を受けました。また、オークションで手に入れた筆は「幽玄斎」という幻の筆・花の色がついた8種の彩墨セット、となんとなく水墨画の世界が手招きしているような気がしました。

 早速先日例によってヤフオクで水墨画の入門書を入手しました。
「サルにも描ける水墨画」・・・そんなものはありません。「これなら描けそう水墨画」「水墨風景画入門」という書物です。
用意するもの、、、、はい、大体揃っております。絵皿、刷毛筆、筆拭き布、筆洗いなども家にあるもので代用できます。
 水墨画には、白黒だけではなく色彩をつけるジャンルがあり「墨彩画」というそうです。なるほど。
 墨は、ふむふむ、墨汁は使ってはいけません、心を落ち着けて墨を磨るところから始めるのですな。筆の持ち方や姿勢などはまぁ、特に気にするまでも無いのですが、筆を寝かせて腹で描いたり、手首を返して逆筆で描くこともあるのか。
 

で、いきなり、ネット動画で見かけた「竹」を描きました。理屈よりまず模倣と実践、これがワタシのやり方であります。
 
 これで、分かったことは、作業がほとんど準備なしに描ける、そして数分で出来上がるという簡便性・お手軽感でありますな。通常の絵を描く場合はスケッチ、デッサンや下書きからはじめて、完成まで数日から数か月まで要します。しかし、水墨画の場合は、ある程度熟練すればいきなり一筆書きのようにさらさらと淀みなく描ける、所要時間は数分という印象です。勿論襖絵のような大作は訳が違いますが、少なくとも色紙、半紙サイズのものはあっという間に出来上がりです。(勿論書き慣れた熟練者ですが)
記念すべき水墨画第一号(笑) でたらめですが、それなりに見えるところが水墨画のいいところだと強く思いますね。   これなら書けそう

 濃淡を駆使する墨の技法と和紙のもつ滲み・カスレによる偶然性が、出来栄えに大きなウエートを占めているので、日本画のように細部にわたって精緻な筆使いが求められないという特性があるように感じました。
 ですから、ワタシら、ド素人にも比較的簡単に描けるというメリットがあります。なにも売るわけでも、人に見せるわけでもないので、好き勝手に筆を走らせれば良し、とします。絵手紙や落書きと思えば楽しいとしか言えません。
 書道の傍ら、メダカ飼育、家庭菜園・バラ園。果樹園。洋ラン。盆栽。などに手を広げ、加えてブログとスマホゲームの時間も必要です。これ以上趣味や手習いを増やすわけには参りません。
 水墨画協会の人には悪いですが、あくまで、手遊び・気分転換の範囲で、ちょいちょいと練習してみるつもりであります。


コメント
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