植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

3月 ガーデニングも本番 雑草も本番

2020年03月04日 | 植物
 今朝は、雨模様です。毎日お天気がくるくる入れ替わり、気温も5度位から20℃近くを行ったり来たりです。こうして、季節はゆっくりとしかし確実に春になっていくのですね。
 春雨が、毎晩のように地面を潤わせ、日中には暖かな陽光が降り注ぎます。植物たちの変化も大きい時期でもあります。じっと休眠していた球根類がどんどん上に芽や葉を延ばし、水仙に続いてクロッカスも咲き始めました。フリージアは、強い寒波に見舞われることが無かったので、葉が傷まず例年に無く青々と茂り、どんどんと花茎が出て、蕾が膨らんでいます。うー楽しみ。この花は、無職なので誰に気兼ねなく自由な生活が出来るというワタシの代名詞「フリーじゃ」です。

 昨年末以来冬越しの対策をしましたが、思わぬ暖冬に油断して、いくつかの鉢植えの植物たちを枯らしてしまいました。非耐寒性・半耐寒性の植物は、出来れば11月頃晩秋に、屋内に取り込んで休眠させるか、暖かくし水遣りしながら春を待つのですが、百以上もある鉢植えの中で、寒さに弱いのを見逃して屋外に出しっぱなしにしてしまったのです。
 「ガーデニアアフリカ」は、室内への移動のタイミングが遅かったか。オセアニア出身のカンガルーポー、これは屋上に放置してしまいました。アカバ千日紅(アルテルナンテラ)も気づいたらほとんど瀕死であります。調べて見たら、インド原産で5℃以上と書いてありました。ルリハナガサ、これもインド出身ですが、こちらはギリギリ屋外で永らえたようで、少し芽が出ていました。更に、ドラセナは葉を全部落としました。これで2回目やー。

 室内での植物の冬越しは、鉢底に潜むナメクジ・ダンゴムシ・ハサミムシなどなどがはい出すし、コバエが湧くしで家族に不評なのです。ちょっと早いのですが、しぶしぶ、屋上の温室以外の越冬隊の植物はすべて屋外に出しました。ま、いいか、2,3鉢枯らしたくらいなら上出来、これで、11月までは悩まずに済みます。

 そして、雑草です。今日は雨なので、草取りは中止。
草も、この時期の生長は尋常ではありません。草取りを毎日しても、翌日にはまた芽を出します。除草剤すら追いつかないくらいです。ワタシは、自分が植えた植物以外は基本雑草として除くことにしています。ただし高砂百合と玉すだれは例外扱いです。白花がきれいなので。
 例えばカタバミ。酢漿草、片喰と書きますね。ガーデニングを始めた頃アカカタバミが、びっしり生えて美しくグランドカバーにいいと思ったのですが、その繫殖力はすさまじいので、家内に即処分を命じられました。
 雑草はだてに雑草してません。生き残るために工夫をしています。このカタバミは、どうも人の手が入ることに適応した節があるのです。バラや樹々の根元に絡まるように深く長く地下茎を延ばします。壁際や細い隙間に生えるのも、草取りしにくい場所が生き残る有効な手段と知っているのです。カタバミと同じ科、一般に販売されている「オキザリス」は、改良種で、きれいな花が咲きます。葉っぱがカタバミとそっくりで、つい一緒に抜いてしまいます。暑さに弱く寒さに弱い、過湿にも弱い品種も多く、雑草とはだいぶ違いますね。

 ホトケノザやカタバミ、ムラサキツユクサなどは可憐な小花を咲かせて人間が抜くのを躊躇わせるように仕向けているとさえ思えます。

 それから、雑草の共通点は個体としてまだ幼い時点からどんどん開花して実をつけるという特徴があります。たとえは悪いが、人間でいうと後進国で多産系が多いとか、「貧乏人の子沢山」と同じ理屈でしょうか。自己の保持・生育より子孫を残すことに全力を尽くすのが雑草たるゆえんであります。

 ガーデニング・家庭菜園で、草抜き・草取りしたら、それを乾燥させた後、土に漉き込んで、たい肥代わりに使うという人の話をよく聞きます。これは、やめた方がいいのです。未熟なたい肥は害虫の住処となり、野菜の根張りの妨げになります。土中で発酵すると有害なアンモニアの発生と高温になり根を傷めます。なにより、雑草が生み出す種が土中に残り、また発芽するという悪循環になるのです。
 
 昔の農家さんは、雑草を刈ったり草取りしたら、野菜くずなどと一緒に乾かして焼却していましたね。草木灰は勿論農業に活用できます。また、いろいろな病気も防ぐのに有効でした。昭和の時代、どこのご家庭でも、紙ごみ・剪定後の葉や木、落ち葉などは庭先で燃していました。焼き芋も作りましたな。
 しかし、今はダイオキシンやら近所迷惑・地球温暖化・火災などの問題の為に、農業・農村部以外は、野外での焚火・焼却は禁止となりました。焼却炉の設置さえ厳しい設置基準が自治体ごとに決められています。
 
 ワタシは、多少高くても、市販される発酵たい肥類・腐葉土などを買うようにしています。あとは自作のボカシ肥料があります。抜いた草はいったん乾燥させて、軽くしたのちポリ袋に詰めて家庭ごみと一緒に出します。

 焼き芋は買うか、さもなくば石油ストーブの上にアルミホイルを巻いて作るかですね。


 
コメント
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