植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

篆刻印を彫るよりもヤフオクが先決だわ

2020年03月18日 | 書道
昨日は彼岸の入りでありました。いつもの花屋さんは、駐車場整理のオジサンが出てくるほどの盛況で、そのまま寄らずに帰りました。暑さ寒さも彼岸までというので、このあたりからようやく春らしい暖かさが戻るようです。

 さて、篆刻であります。
 先日から再開した篆刻印作りは、試作品が二つできました。まだ、未完成ですし、ワタシの名前が彫ってありますので、とりあえず写真はまだ載せません。

 ハンコなどは、大したことがないと思うかもしれませんが、誰が書いたかを証明するだけでなく、書に、1、2か所に朱が入ることによって、作品としての存在が確立しぐっと芸術的な意味合いも高まるのですね。
 昨日書いた、書道展のことですが、もしかしたら、審査の方は真っ先にこの落款・篆刻を見るのではないかと思います。落款とは、落成款識(らくせいかんし)の略で、作品が完成したというマークで、署名押印します。書いた年月日・場所・雅号などを足したりもします。印・余白、署名などと本書とのバランスがとれ、一体感があるかが作品の良さにつながるのです。
 その書き手の技量を落款で判断するのは案外当たっているのではないかと思います。本書は名筆・作家さんの作品を模倣すればある程度は近づけられます。しかし自分の署名や篆刻印は見本が無いオリジナルですから、技量を見分けやすいと思うのです。ワタシら、書を書くことには夢中で練習しますが、最後の部分でほっとして油断するのです。

 というわけで、篆刻は非常に大事なものではないかと心改め、習字と並行して勉強するために、オークションで篆刻の作品集や、篆書字典などを取り寄せていますが、まだ落札できておりません(笑)。うならせるような篆刻が出来るのはいつのことやら。

 印材は、見事な鈕や、作家の名前が彫られたりして欲しいものがいくつもオークションにかかります。自分で何とかなる予算(1万円位か)を入札しておくと、その時点ではワタシが最高落札者です。本当の入札合戦が始まる落札期限直前の夜10時前にはすでに寝てしまいますので、結果、よそ様が落札、の繰り返しです。大体2万円から5万円が落札価格になっています。とうていワタシらには手が届かない、としたものです。むきになって、高値を付け続けるほど欲しいわけでもないですからね。
 
今までに、ヤフオクで落としてきた「お安い」篆刻印(印材)をご紹介します。

持ち手の部分は鈕(ちゅう)といいます。単なる飾りなので、作品には影響しませんが、趣のある彫り物があると心安らぐのです。これは、鯉の彫があり、8千円でしたが、ずっしりとしたおおぶりな石で、掌に包むと、その滑らかな石肌に不思議に温かみと優しさを感じるのです。

印は主に、中国で採れる寿山石という柔らかな素材を用います。この中では多様な色の石があり、琥珀のような黄金色に輝く「田黄石」と、真っ赤な血を連想させる「鶏血石」が珍重され、高値で取引されます。一個何十万円もするものもあります。この上の印材は、田黄のようなものですが、本物かどうかは分かりません。確か1万円位だったので。

 いやいやコレクションは、たいがいにして、本筋の篆刻作りに邁進しなければ。
 

コメント
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