植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

オリンピックは中止でよし  勇気ある撤退

2020年03月09日 | 時事
この時期は、日替わり陽気で、降って曇って晴れては降っての繰り返しです。気温の差も激しく20℃を超えたかと思うと、昨日などは一転終日10℃以下の寒い雨の一日でした。
 世の中は、依然として武漢熱の為に生活が制約され不安と疑心暗鬼に包まれています。当地平塚でも、とうとう感染者が出ました。また、セブンイレブンの店員さんも罹患したという話で、ウチのテナントがセブンイレブンなので、一層この未知のウィルスが身近にひたひたと迫ってきたという実感がわきます。
 テレビでは、やはり公表されている感染者数の何倍も居るということが共通認識になってきました。あくまで、入院している数、自治体からの連絡、保健所で把握している人数とか、によってカウントしている確定した患者数なのです。軽症や他の理由で受診していない人、武漢熱の検査を受けられず未確定、検査の体制がいまだ整わず、誤判定で陰性反応がになるなどの感染者は、恐らく数千人規模に達していると考えるのが妥当です。
 そもそも、今の政府・政権は情報の隠ぺい捏造が得意技ですから、オリンピック開催とか政権支持率とかを優先して、意図的に感染者数を矮小化しているというのが間違いないと思います。

 何故、年初から中国からの渡航者の入国禁止をしなかったか➡(習近平の招待を優先し中国に遠慮した)、何故数日前急に中国・韓国からの入国制限をしたか➡(習近平の来日が延期された。無策であったことを糊塗するためのアリバイ作り)、何故PCR検査実施を極端に制約し、民間に開放するのを渋ったか➡(そもそも検査体制が貧弱で、能力がない。独占的な利権擁護。そして確定感染者数を増やしたくない
突然の小中学校の一時休校要請➡(支持率が低下したから
 オリンピックの延期・中止が俄かに現実味を帯びてきたので、焦りだしてきたのも大きな要因でありますね。すべて、マルッとお見通しであります

 もう、オリンピック止めるべきでしょうな。仮に国内が1,2か月で沈静化したとしても、国外(欧米)が感染拡大期であります。各国選手の参加も怪しくなりましょうし、感染した外国からの観光客が日本にどんどん入ってきたら、また、再感染が始まるでしょうよ。無観客でやるスポーツもつまらないし、これが最後のオリンピックでもありません。
 今、何年も前からこれを目指して過酷な練習をしてきたアスリート、ピークにある旬を迎えた選手がかわいそうという論理はいかにも感傷的に過ぎます。先送りになることで大会に出られる選手もいます。スポーツも含め、長年にわたる練習、努力や精進に見合った以上の結果が出ると思う方が間違いなのです。世の中そんなに甘くありません。星の数ほどの人たちは、途中で夢破れ、挫折し、諦めてしまう、それが人生でしょう。

 オリンピック自体が、あのクーベルタンが唱えた精神からはまったくかけ離れたスポーツショー、巨大ビジネス化しました。プロもアマも関係なく、テレビ放映権や観客動員、商品売り上げなどがもっぱらの関心事であります。招致に当たっては、真っ先に経済効果を謳い文句にします。国同士で争うのは、戦争もスポーツもそろそろやめにした方が賢明というものでもあります。

 かつての東京オリンピックは、確かに復興期にある日本に、様々な経済効果と国民の心に感銘や勇気を与えたと思います。識者や政府関係者は、ようやく日本開催の悲願が叶い、みんなが待ち望んで準備し先行投資したオリンピックなので、やるべきだと公言しています。ワタシは、スポーツ好きですが、さほどオリンピックだけに注目はしておりません。

 しかし、世界中で一年中行われる国際スポーツの一つであります。メダリストとしての称号や名誉、目にした人たちの思い出作りの一方で、多くの人たちの命が奪われ、全国的な経済の大打撃、市民の生活・健康が脅かされることがあってはならないと思います。少なくとも、このまま、オリンピック開催を優先に物事を決めたとしたら、今度のオリンピック開催で得られるかもしれない経済効果(取らぬ狸)の何倍も、失うものが大きいと肝に銘ずべきなのです。なにが大事なのか、よーく考えた方がいい。

 一旦延期すればいいのです。それでも出来なかったら。来年以降に実施の策を考えればいいのです。それでもダメだったら、もう一度招致活動すればいいのですよ。


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