すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【第2次森保ジャパン】スルーパスで古橋の裏抜けを生かせ

2023-01-21 05:42:53 | サッカー日本代表
丁寧にビルドアップして能動的に攻める

 第2次政権に入った森保ジャパンに求められているのは、能動性だ。わかりやすくいえばポゼッションすることであり、攻撃のバリエーションをふやすことである(もちろん「能動的な守備」という意味もあるが)。

 森保ジャパンは、テストマッチのアメリカ戦で確立したFW前田を中心とするプレス&ショートカウンターを柱に、カタールW杯を戦った。またディフェンスは5-4-1の分厚い守備が特徴だった。

 そのためややもすると「守備的すぎる」「受動的だ」という印象も受けた。そこを第2次体制ではより攻撃的にし、ゲームのイニシアティブを握るように改善しようというわけだ。事実、森保監督も「自陣からビルドアップして主導権を握りたい」と話している。

 さて相手が保持したボールにプレスしショートカウンターをかける攻撃と、自陣でのビルドアップからポゼッションし攻撃するのとでは要求されるノウハウはまったく異なる。

 ビルドアップからの攻撃の場合は必然的にポゼッション率が高くなり、繋ぐパスの本数も多くなる。そこで最大の問題になるのは、フィニッシュである。

スルーパス&裏抜けを「勝負形」に

 これまでの代表は勝負形が速いショートカウンターだったため、例えばライン裏に出るスルーパスにFWが走り込み、裏抜けで点を取るような得点パターンは森保ジャパンにはまったくなかった。

 だが今後、ビルドアップを中心にした遅攻を取り入れ、それに合ったフィニッシュをゼロから作るのであれば、FWのランニングに対し鮮やかなラストパスを出し点を取るような形も求められる。

 そして日本には、それにぴったりの人材がいる。セルティックで気を吐くFWの古橋亨梧である。

 前述のようにこれまでの日本代表の得点パターンはプレッシング→混戦からのショートカウンターだった。だからその形に合わない古橋は森保ジャパンとは相性が悪かった。実際、点も取れてない。

 だがそれはあくまで古橋の能力が低いのではない。森保ジャパンのフィニッシュが彼の「勝負形」にならないために、ミスマッチが起こっていただけだ。

 もし森保監督が自陣からのビルドアップを取り入れるなら、当然、それに合わせて得点パターンにもスルーパス&裏抜けが加わる。そこで古橋である。彼がスペースに走り込み、松木玖生(FC東京)が絶妙なラストパスを出すーー。そんな近未来も考えられる。

 自陣から丁寧にビルドアップしてゲームの主導権を握り、最後は古橋の目の覚めるようなゴールで攻撃を締める。第2次森保ジャパンでは、そんな爽快なシーンをひんぱんに見ることができるかもしれない。

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