すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【第2次森保ジャパン】日本は試合巧者のクロアチアを見習え

2023-01-22 05:00:00 | サッカー日本代表
相手のやり方に応じて押し引きできるチームになる

 日本はカタールW杯で、3-4-2-1システムの両WBが要所で引いて守備的に戦う5-4-1を効果的に使った。

 前半は腰を低くして後半勝負。そして前半から後半にかけては5人交代制になった新ルールを生かし選手交代によって盛り返し、逆転したあとは5バックで賢く守り切った。

 だがその守備的な戦い方ゆえ、W杯後は「もっと能動的に戦え」「ポゼッションスタイルをめざせ」という世論が形成されている。

 だがちょっと待ってほしい。

 サッカーには相手がある。自分たちがやりたいようにやるだけじゃダメだ。

 ゆえに攻撃一辺倒のスペインみたいなサッカーではなく、相手のやり方や試合展開に応じて押し引きできるクロアチアのようなスタイルを日本はめざしてほしい。

放り込みで敵の守備ブロックを縦に引き伸ばす

 例えばクロアチアはポゼッションもできる。だがカタールW杯では日本の分厚い守備に対応し、ときには割り切ってロングボールを放り込んでいた。それによって日本の厚い守備ブロックをタテに引き伸ばそうとしてきた。

 まったく抜け目のないクロアチアの深謀遠慮である。日本にもこういう曲線的な戦い方が必要だ。

 とはいえ日本もカタールW杯では、守備重視ながらショートカウンターを織り交ぜた曲線的な試合ができていた。

 あとはそこにポゼッションを部分的に取り入れ、攻撃的に押す。かと思えば、有利を稼いだら要所で守備的に引く、という、流れに応じた戦い方をしたい。

「特攻」「玉砕」の一直線な戦い方はしない

 日本人はとかく「特攻」「玉砕」の一直線なお家柄だ。そのため「能動的に戦え」となったら直線的にそればかりめざす。ゆえに押し引きできない、という欠点がある。

 そうではなく、例えばショートカウンターで点を取ってリードしたら、ポゼッションしてうまく時間を使う。守備を厚くして逃げ切りを図る。あるいは先に自軍が失点したら、一気呵成のハイプレスによって前からボールを奪い攻め切ってしまう。

 そんな相手の戦い方や、試合展開に応じた曲線的な戦い方をしたい。

 クロアチアのようにズル賢く、流れを読む戦い方を身につけてほしい。
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