すちゃらかな日常 松岡美樹

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【明治製菓ファルマ取材】明治はエクソソームさえ知らない 〜村上康文(東京理科大学名誉教授)&山路徹氏・衝撃の対談(9/2付)

2024-09-11 14:06:32 | 新型コロナ

動画<学者の警鐘・どうなる? レプリコンワクチン「製薬会社と話して分かった驚愕の事実とは!?」>文字起こし(中段より)

 今回はジャーナリストの山路徹氏がアップされている驚きの動画(製作著作/APF通信社)を、(小生が)読みやすいよう若干、構成を変え文章として文字起こししたものを、この記事の中段以下でご紹介しよう。

 なお、この動画は(一部、音声不具合のため)、第1バージョン(これは聞き取りにくい)、第2バージョンーー等と次々に版を重ねている。ちなみに私は大もとの最初の本動画を「初期バージョン」の段階でX(旧ツイッター)上で早期に見つけ、すでに文字起こしして準備してあった。

 そこに加えてさらに上記のYouTube最新バージョンが登場したため、以下の文字起こし記事は(この記事でリンク先として最上段に出した)YouTubeの最新バージョンとは、やや話の前後関係などが異なるところも点在している。

 だが内容的には基本的に両者は大きな相違はなく、むしろ今回文字起こしした初期バージョンの方が逆に臨場感があって「真に迫っている」部分もあったりする。

 ゆえに基本的には今回、文字起こし記事はYouTubeの最新バージョンの方でなく、それより前の初期バージョンに基づいて書いたものと考えていただきたい。

(ちなみに上記の、すでに記事にした最初のX上にある「初期バージョン」の動画はこれだ)

 基本的には両者をうまくミックスし、双方のいいところを活かした編集を行った。で、よりベストなものをめざした。

 ゆえにこの記事で示した上記のYouTube上にある元動画と、以下の文字起こし記事とはやや相違点があるところはどうかご了承願いたい。

 いずれにしろ動画の内容としては、どちらも免疫学がご専門の村上康文(東京理科大学名誉教授)が、その知識と蘊蓄を生かして新型コロナワクチン(レプリコン)をリリースする予定でいるメーカー「Meiji Seika ファルマ」に話を聞いたものだ。

 その「知られざる内情」をかなりよく引き出した秀逸な取材であり、いままでにない非常に貴重なものである。

 そして村上氏はご自分でそこから得た情報や材料をもとに、ジャーナリストの山路徹氏とあらためて対談されている。

日本人が猿の代わりに「イエローモンキー」として実験台になる日

 ではまず事前の前振りとして、ここで何も知らない方へカンタンに予備知識をご提供しておこう。

 最初にメーカーの「Meiji Seikaファルマ」は、世界でまったく初めて承認された新型コロナウイルス向け・自己増殖型レプリコンワクチン「コスタイベ筋注」を先ごろ開発した。

 この製品はまだベトナムにおける治験者1万6000人と、ごく一部少数、日本のみでしか治験されてない。

 つまり世界の誰もが危険だと考え、いまだ手を出してないシロモノだ。それが日本市場でいきなり実際に展開される。ぶっつけ本番である。

 となれば、この日本での採用データが実に貴重なのだ。

 それらの日本におけるデータが、まだ様子見している世界全体、および特に製薬業界が強くワクチン生産に熱心なアメリカにとっては本格的な「治験代わり」になる。

 日本で実際に使ってみた結果が、だ。

 まあ下世話な話だが……実験用の猿はいまや1匹500万〜1000万円もするし、なんなら「イエローモンキー」で様子を見ておこうか? みたいな状況といえる。

 すなわち本来なら、危険な治験の被験者にしっかり事前了解を取っておくべき重要な段取りをすっ飛ばした「人体実験」なのだ。

 その実際の結果を見て、世界はこれを採用するかどうかを見極めようとしている。

 いわばアメリカが太平洋戦争の集結前に、(その必要もないのに)自国が開発していたとっておきの原子爆弾をテストしたいがため、今回のように「治験として」日本に2発落としてみた。

 あのとき原爆の最新データを取って研究に役立てたのと、今回のやり口はまったく同じなのだ。

 ちなみにこのレポートでも、当時の米・トルーマン大統領はあの原爆の投下を以下、こう称している。

『原爆投下後、乗船していた船の船員たちに対し、「実験は大成功だった」「これは史上最大の出来事だ』と語っている(「実験」の強調部分は松岡による)

 やれやれ。

 てなわけで、そもそもこんなやり方が果たして医学的、道義的、かつ人道的に正しいのかどうか? ということだ。

レプリコンは体内で「無限に」増殖し続けるのか?

 さて今回、前出の村上教授は、「Meiji Seikaファルマ」へ率直に突っ込んだ話を聞いている。

 ちなみにこの製剤は、今年10月以降のどこかの時点で自治体において定期接種が始まる予定だ。

 すでに厚労省では、同製品のワクチン見込み供給量として約427万回を予定している。(この資料の6ページをご参照)

 つまり世間では「当然、始まるものだ」という認識でいる。だが特にその安全性については実に賛否両論が多く、巷間、しきりに論議を呼んでいるのだ。

 そのへんの事情はこのブログで何回か前のこの記事の中段【ご参考】にある部分でも一部ご紹介したが……。

 特に「人間の体内で(果たして無限に)増殖し続けるのか否か?」。

 また「旧世代の新型コロナワクチンとくらべ、注射を打った人から打ってない人へのシェディング(伝播)が盛大に発生するのでは?」などの点で、人々の不安が限りなく広がっている。

彼らは個体間伝播を確認する実験ノウハウが欠落している


 そこで今回この新製品について、免疫学の専門家である村上教授がメーカー側にそうした問題点や疑問点を投げた。

 このとき対応した明治の担当者は、村上氏によれば「お薬窓口にいるMRのトップクラス」らしい。(だが果たして「お薬窓口」にいる人が、そんなに詳しく、かつ責任をもたされているものだろうか?)

 で、話が進むと、実は(この分野に新規参入する)同社は「特に個体間伝播に絡む実験ノウハウがかなり欠落している」(村上教授)こと、さらに「(彼らは)どうやらシェディングやエクソソームを知らないようだ」と村上氏は言う。

 また特に「個体間伝播」については、「マウスの実験さえやってない可能性がある」(同上)ことがわかった。

 なんせ彼らは、「えっ? 個体間伝播って、一体どうやって実験するんですか? やり方を教えてください」てな具合に告白する始末なのだ。

 驚愕の事実である。

 そして彼らは、「この新ワクチンを実際に販売するかどうか?」について、実は(9月2日時点では)どうやらまだ確定してないようだ。

 彼らいわく、チェックした上で「安全である証明が取れた範囲でしか売らない」という。

 この点では、まあ意外な反応ともいえる(鵜呑みにしていいかどうかはクエスチョンマーク付きだが)。

 また素朴な疑問も残る。

「安全である証明が取れた範囲で部分的に売る」とは、いったいそんなことが物理的に可能なのだろうか? はてさて。ああ、少々、前振りが長くなった。

 さて、いよいよここからが「問題の動画」の文字起こし記事だ。

【以下、冒頭にある動画からの「文字起こし原稿」はここから】

明治は汗などに含まれるエクソソームを知らない

村上 いちばんびっくりしたのは、彼らが汗などに含まれるエクソソームを知らなかったこと。mRNAが細胞から細胞へ広がることを知らなかった。初めて聞いたようだ。

 つまり人から人へと、打ったワクチンが個体間伝播することを知らない。

 明治は初めてやるバイオ医薬品のようで、実績がない。核酸医薬だ。彼ら、抗生物質はたくさんやっているが。

 で、いま現在、厚労省が認定し、結果的に被害としてお金の補償を出したのが777人いますよね? と。

 そんなにたくさん亡くなっているのに、今までのmRNAと同じようなカテゴリーの製品を売るというのは製薬会社としていかがなものか? と問うと「上層部にお伝えします」という。

 先方さんは、ベトナムでの臨床試験の結果としては重篤なものはなかった、と言っていた。

 ただ私としては、いま打ってからすぐ1週間や2週間で亡くなるのでなく、半年や1年で亡くなるケースがあるのでもう少し慎重にやるべきではないか? と話した。

 またファイザーやモデルナの製品と比べ、同社のものは副作用の性質が劣っていない、というキーワードが出てくるが……それについてはどうお考えか? と聞くと、明確な答えはなかった。

彼らにはエクソソームによる伝播の実験ノウハウがない

山路 国民には、人から人へエクソソームなどで伝播するレプリコン特有の心配がありますね?

村上 明治側は、それについてはまったく知らなかった。逆に「どういう実験をやれば人から人への伝播とか、あるいは動物実験をどんなデザインでやればいいのか等、教えて欲しい」と言われた。

 先方は「マウスを使った実験において、レプリコンワクチンを打ったマウス間でどういうふうに広がるか? それを教えて欲しい」という。

「実験はやったんですか?」と質問したが、先方は「実験方法自体を教えて欲しい」という。それくらいだから(おそらく個体間伝播の)実験はまったくやってないと思う。

 その理由としてはmRNAは非常に不安定でアッという間に破壊されるため、もう初めから(伝播は)想定してないようなニュアンスだった。

 mRNAそのものが血中に放出されるとすぐバレるんですが、粒子に含まれてるとすごく安定するんですよ、つまりエクソソームですね。

 それは細胞から細胞に広がる。そのあたりのコンセプトを、彼らはまったく持ってないです。欠落しています。そもそも明治は「細胞から広がる」という認識を持ってない。

 例えば私が言ったのは、ひとつのケージの中に7頭のマウスを入れておき、1匹に注射しますよね? すると横にいるほかのマウスにそれがどう広がるか?(つまり「伝播」)という実験をやればいいじゃないですか、と言いました。

 すると、なんと「それって、いったい何を測定すればいいんですか?」と聞いてきました。

 mRNAワクチンですから、他のマウスにmRNAワクチンが移ったかどうかは、RTPCR(real-time PCR)をやれば、少なくとも他のマウスにmRNAワクチンが移ったかどうかはわかります。

 より本質論としては「スパイクの抗体が誘導されるかどうか?」をしっかりと調べるべきだ、と言いました。

 私の印象としては、動物実験をやればおそらく「感染った」ということになると思います。

 というのも動物実験用の動物は、濃厚接触状態なんですよ。そもそも同じ水飲みの容器から水を飲んでますし、おたがい舐め合ってる訳ですよね。

 すると1匹に打つと唾液にもレプリコンが出てきますから、それが水飲み容器につく訳です。

 で、他の動物も同じ水飲み容器から飲む訳ですから、それをやると相当な確率で(水平伝播っていうんですけど)打ってないマウスにも移った、ということになります。

ワクチンがエクソソームで他人に感染るならレプリコンは失格だ

山路 いちばん気になる大事な実験を一切やってない点ですよね?

村上 実際に実験をやれば、(ワクチンがエクソソームで他人に)「感染ることが確かめられる」と思います。

 となれば「レプリコンは本当に打てるのか?」ということになりかねません。ですが不思議なことに担当者の話を聞くと、「なぜ実験をする必要があるのか?」という感じなんです。

山路 mRNAは弱くて接種してもすぐ壊れるから、それが人に感染るわけがない。だから実験しなくていい、と考えているということでしょうか?

村上 確かにmRNAは打ったものが減って行くというデータがあるわけですが、あれも用心してみなければいけなくて。

 で、もう1社、レプリコンワクチンの実験をやってる会社があります。VLPT(ジャパン)ですね。 

 こちらのメーカーさんは光を発するような遺伝子を繋いで、可視化してやる実験をしている。すると打ったところが光る。

 しかし問題は「光る遺伝子」ってスパイクタンパク質じゃないんですよ。

 というのもスパイクタンパク質は、ウイルスの表面にくっついて並んでるじゃないですか? で、スパイクがあるから感染するわけですよ。

 スパイクタンパク質が細胞の状態にくっつくから、それでウイルスは感染しますよね。そうするとエクソソームの膜表面にもスパイクが並ぶんですよ。

 ということは緑に光る酵素なんかでやっても、本番のシミュレーションにはなりません。

 だから、もしやるんならスパイクそのものを使ってやってくれ、と。すると先方は「勉強になりました」とおっしゃるわけです。

 まあ相手は研究者じゃないわけですが。で、一般的にいえば、ああいう窓口は非常に優秀なMR(医者に医療品情報を伝える役目)が多い。

 でも「Meiji Seika ファルマ」が初めてやるバイオ医薬品だから、それを知ってる人はいないと思います。そんな体制でやるのは問題ですよね。

 何万人かで臨床試験をやったんですが、それは大元のウイルスでなんですよ。

 つまりこれは最初の武漢型のウイルスのスパイク型のレプリコンであり、「Meiji Seikaファルマ」と組んでいるアークトゥルス(2013年創立の米・バイオ製薬会社)は臨床試験をやってるんですよ。

ウイルスは変異してるのに「一変申請」で済ませるなんてあり得ない

村上 ですが実際に打つのは、JN.1なんです。オミクロンの延長線上にあるJN.1という変異型のスパイクタンパクですね。

 そこで私が申し上げたのは、初めの武漢型とオミクロンのスパイクの配列をくらべただけでも、40個弱の変異が入ってるわけじゃないですか。

 さらにオミクロンのBA.1と今のJN.1を比べても、さらに40個位の変異が入ってる。一方、バイオ医薬品の大原則は、アミノ酸配列が大幅に変わったら「まったくの別物」として扱うんです。

 そんなものを「一変申請」でやるなんて大間違いで、絶対ありえない。そういうことなんです。(松岡・注 /「一変申請」とは、いったん承認された後、その一部を変更したいときに厚労大臣の承認を受けること)

 バイオ医薬では「そんなことは決してあってはならない」ということ。すると先方は「わかりました。会社内で伝えます」ということでした。

 まあ彼らにとっては全く新しいカテゴリーのバイオ医薬品ですし、今いる方達でmRNA型の医薬品なんか、まったく扱ったことがないはずなんですよ。

 だからたぶん問題点もわからないだろうし、そもそも何が問題なのかもわからない……。

明治は「危険なら辞める可能性も十分ある」

村上 一方、「Meiji Seikaファルマ」は厚労省や経産省からたくさん補助金をもらってやっている。

 だからどうしても「やらなきゃいけない流れになっている」ということですか? と問うと、「いえ、そんなことは決してありません。問題点があれば、我々は判断して辞めます」と言っていた。

 聞けば、「危険なら辞める可能性も十分ある」という。(辞められる? アメリカの圧力があるというのに? そんなことが一体あり得るのか? 松岡・注)

 普通に考えると、アークトゥルス(2013年創立の米・バイオ製薬会社)と一緒にやっているレプリコンは既定路線で、どうしてもやるんだと思われてる。

 ところがそうじゃない。反対運動が盛り上がってるのもわかってるし、ものすごく電話がくる。明治の製品も売れなくなっている。工場も2つ閉鎖したらしい。

 もうひとつ大きいのは、エステや美容院、お医者さんの間で、レプリコンを打った人は(店や医院内に)入れない、診察しない、という流れが広がっている。彼らはエクソソームを恐れている。これは大きい。

 ただし日本でいったんレプリコンの接種者がもし増えてしまえば、日本人はもう外国へ行けない、入れてもらえない、という問題が出る可能性がある。

 先日、WCH (World Council for Health/ワールド・カウンシル・フォーヘルス/反ワクチン派の医療組織)の人たちが来日したが、そのとき南アフリカの弁護士さんが来たんです。その方が「日本人は風評被害にあう可能性がある。絶対やめた方がいいですよ」と言っていた。

円や不動産、日経平均……日本のあらゆるものを暴落させて買い叩く謀略だ

村上 あと問題なのは「円が安くなる」とか、「不動産価格も下がる」「日経平均もガックリ下がる」と。

 すると労せず、日本のアセット、不動産、株等が安く買えるわけですよ。魅力的なものがたくさんある日本を「安くして買ってしまう」、「日本をつぶす」ということです。

 一方、「どうして日本だけがレプリコンをやるんですか?」と言えば、例えばアークトゥルスさんなんかはアメリカで開発している。

 だったらアメリカでもやればいいじゃないか、と。その辺は、さっき言った来日した弁護士さんも「調べてくれる」と言ってました。

 そもそもレプリコンを作っており、接種をするメーカーさん自体が、エクソソームを使って広がる仕組みを知らないわけですよ。実験の仕方もわからない。

 結論としては、こういう状況で果たしてやっていいのか? ということです。

 国益も大きく損なわれますし。

 もう一度、じっくり考え直して、ファルマさんとしてはいったんスタートし直し、実験レベルから見直した方がいいと思います。

 ワクチンが「安全だ」というのは、我々のような研究者がやることではない。本来的には、国と厚労省、製薬会社がやるべき仕事なんです。そこを間違っている方が多い。

 われわれ研究者は、一般の人たちが知らないリスクを知っている。それを一般に情報公開して行くのが、我々の仕事なんです。

(松岡・追記)

 さっき原口さん、我那覇さんとやった村上先生のネット対談を観たが……さすがに村上先生は自覚しておられた。

「先日のお薬相談窓口のトップとかじゃなく、まあこれからはせめて医系技官クラス位を相手にしなきゃダメだなぁ。反対運動は、まだ始まったばかり。これからですよ」と言っておられた。

 なるほど。まあ、その辺はちゃんとわかってらっしゃいますね。安心しました。

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