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工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

鉄コレ 阪神3011形

2015-01-19 22:52:42 | 今日の製作所
事業者限定ながら、なぜか量販店で入手できたので。



箱がいいですね。
阪神電車が戦前型の小さな電車ばかりだった昭和29年に投入した高性能車、3011形です。
ツートンカラーやタマゴ型に曲面ガラスの車体など正に「新時代の幕開け」だった事と思います。

さて、中を開けてみると中々の出来栄え。
最近の製品なだけあり、印象把握はかなりうまいと思います。

しかしやはり鉄コレ



塗装のアラはあります。
これを直したい!とすると塗装をやり直さねばならず、それはちょっと面倒・・・
今回はこの辺りをちょっとだけ修正してみました。


・・・とりあえずN化



製品の台車は黒ですが、ネット上で台車だけグレーになっている写真を見つけ
「こっちの方が新車っぽいな」
という事で、琴電の2両セットと台車を振替えました。
これなら琴電の方から動力用の台車枠も利用できて一気に問題解決です(笑

別パーツのベンチレータとアンテナですが、ちょっとネットで写真をみるとベンチレータは付いているものと付いていないものがあり、アンテナは30*1に付けられていたようです。
なのでアンテナだけ取付。


今回の加工の中でおススメなのがコレ



内装の塗り分けです。
鉄コレは内装を表現した床板が付いているにもかかわらず、単色塗りなので窓越しではなんだかよく分かりません・・・
そこで、ごく簡単に内装を塗り分けます。
窓越しなので、室内灯を付けるのでなければ多少ムラがあっても全く問題ありません!
特にクロスシート車の白いカバーは効果的。
運転室仕切りはオマケで、123系に付いていたモノが素晴らしすぎたので真似しようとしたものの、別途部品を作る気力がなかったのでなんとも中途半端になりました(笑



窓越しに見るとこんな感じ。
はっきりクロスシートだと分かります。
・・・動力を入れた中間車には再現できないのが残念。


そしてもう一点



前から一度やってみたかった青い窓。
前面窓の後ろからクリアブルーをクリア(光沢)で薄くして筆塗りし、熱線吸収ガラスを表現してみました。
・・・薄いと分かりませんし、濃すぎると模型っぽくなってしまうので難しいところです。



横から見ると何となく青くて精悍に見えます。
ヘッドライトも取り外し、筒の内側も銀色に塗って白く見えないようにしました。
車体の塗り残しは、クレオスのあずき色に茶色を混ぜて補修しています。


ヘッドマークは付属のシールを0.14ミリのプラシートに貼り付け、それを木工ボンドで固定。

(加工前)

(加工後)



やはり前面のパーティングラインなど、鉄コレっぽいと言えば鉄コレっぽいですが、簡単な筆塗りだけで印象が変わったと思います。



国産鉄道コレクション キハ07

2015-01-05 19:16:31 | 今日の製作所
ネタを長い事温めておくと、そのままダメになっていくようなので(笑)
今年はすぐ上げようと思います。



元旦のこと

当ブログの相互読者?であり、模型の大先輩である千葉のカメラ屋さんから修理に出していたレンズを受け取り。

ついでに模型放談。
趣味の方向性が近いので毎回盛り上がります。
趣味の仲間というのは大切にしたいものですね。

そして「入手したがどうしょうもない」とお土産に頂いたのがコレ。



アシェット社の国産鉄道コレクションより、キハ07です。
・・・「このシリーズ、まだ続いてたんだ」とか「キハ07とかあったのかー」という感想。

今調べるとこのキハ07は最新号の付録のようです。
しかも定期購読でなくても単発で購入可能になってます!




キハ07というのは戦前の気動車の代表みないな車両です。
昭和10年の高速試験では当時最速記録を打ち立てています。

・・・ローカル線代表みたいなタマゴ型の顔も、当時は俊足に見えたのでしょう。
今はすべて引退し、九州で国鉄当時の姿で保存されているほか、岡山では動態保存されています。


Nゲージでは最近マイクロから完成品が発売されました。
・・・鉄コレで出ないかなと思っているのですがね・・・
他には津川洋行、それとシバサキ、ワールドが金属キットを出していると思います。
他は・・・あるかな?


今回の製品は・・・

印象把握はなかなか良いかと思います。津川のよりは良いです。
リベット表現や前面のディテールなど、凝った箇所があります。
「キハ07 41」の番号や、尾灯が付いてない事から、九州の保存車を参考にしたと思われますが、なぜか幕板が朱色になっています。
・・・幕板が朱色の方が多数派だからですかね?



マイクロ製品と並べてみましたが、サイズはほぼ同じです。
色合いもなかなか良い感じです。
※マイクロが戦後製の200番台なのに対し今回の製品は戦前製の0番台なので、前照灯とリベットの有無の違いがあります

窓柱が少し太いです。あと嵌め込み式の窓と車体の隙間も目立ちます。
・・・これは私は許容範囲かな。初期の鉄コレに近いです。

残念なのが異様に長い前照灯。
実物がツナ缶とすれば、これはコーラの缶くらいあります(笑



そして客扉が凄い・・・プレスなのか木製なのかよく分からない事に・・・しかも窓が2段式で開閉する??




以上から「どうしょうもない」というのは「まぁ、そうなるな」という感じです。

モールドはワンマイルのキハ04よりは良いかなという感じで、レイアウトの片隅に置いて楽しむには十分だと思います。

これにディテールを追加してどうこう・・・と云うと、屋根は一体成型だしビミョーなディテールに苦しめられることでしょう(笑
素直にマイクロ製品を加工する方が良いと思います。


私はせっかく頂いたので、前照灯と下回りを鉄コレに交換してT車で楽しみたいと思います。
・・・GMや鉄コレのキハ04、KATOのキハ20なんかと併結して走らせれば違和感なく楽しめるハズですよ!
レールバスに牽かせれば通も唸る事間違いなし?(笑

アダチ 日本セメント凸型電機

2015-01-04 16:19:04 | 今日の製作所
あけましておめでとうございます。
今年も当ブログをご覧いただきありがとうございます。



新年初の作業はパーッと行こうぜ!という事で、昨年の仕掛品を仕上げました。
アダチのバラキット、日本セメントの凸電です。
このキットは組み掛けで数年前に入手したもので、上回りが組立済み(瞬着で!)であり、瞬着をすべて除去してハンダ付けで組み上げるとなるとなかなか大変・・・
ということで長い眠りに就いていたものです。

そのまま放っといても勿体ない!という事で一念発起し、再度「耐衝撃」の瞬着を流して強化。
上回りは瞬着組みとなった訳です。
多分落としたりしない限り大丈夫(ハンダで組んでも落としたら無事じゃあ無いですけどw)

フレームはさすがに瞬着では不安なのでハンダで組み立て。
エンドビームは上下逆に取り付けてバッファを追加、実車通り朝顔式の連結器を装備しました。
ステップもキットには付いていませんが、エンドウの電車用広幅の物を加工して取り付けました。

・・・ここまでは旧年中の作業。
特段変わったことはしていないので写真も特に無いです(汗





生地完成で2か月位放置してしまったので、このままではイカンということで完成させました。

まず下地の塗装



ブラスクリーン→クレンザーで洗浄し、ヒーターでよく乾燥させてからプライマーを塗布。
フレームはGMの黒、上回りにはサフを吹きました。
・・・この後フレーム天端が肌色だとわかりフレームにもサフを吹いています。

厄介だったのが肌色。
予想はしていたのですがこの色、立体感が全く出ない!
仕方がないので、新しく発売になった茶色のサフを再度塗布して肌色塗装を行いました。

コレね



おススメです。
・・・まぁ上からベタ塗りしちゃうとあまり意味はないですが。



フレームは自家調合したダークグレーを使用。真っ黒だと多少違和感があります。
とにかく立体感を出す為に手摺は白く塗装(実車通り)し、鐘もグレーを塗った上から焼鉄色を塗り、真鍮が錆びたような?色にしてみました。
・・・鐘については実車はクリームで塗装されていたようです。



前面は先述の通り、キットから連結器を加工しています。実車通り、自連の車と連結するには控車が必要になってしまいました。
・・・リアリティを追及するか、模型としての実用性?を追及するか、悩ましいところです。

・・・手摺めっちゃ曲がってしまったw

ちなみに、実車は同じく朝顔式の連結器を持つナローの様な木造の鉱車や人車を牽引していました。
晩年は専ら入替などに使用されていたようですが、自連と朝顔式の連結器を持つ控車と共に使用されたようです。


・・・控車や人車など気になりますが、暫くは単体で楽しむことになりそうです。