飯田から遠山郷を結ぶ秋葉街道小川路峠を通ってきました。
これで2回目、5年ぶりくらい?
前回はヒジョーにしんどかったのですが、最近山歩きに慣れてきたせいか思いの外余裕を持って歩けました。
この道は昭和初期まで遠山郷へ向かうメインストリートとして使われており、途中に茶屋もあって栄えていたようです。飯田側の最後の集落の越久保(コイクボ)から遠山側の上町まで、20キロ近くある長大な峠道です。
近代以降、遠山へ赴任した教師や警官はこの長大な峠道に辟易して辞職したくなったことから「辞職峠」の異名もあります。
大正12年に元善光寺駅~上村程野を結ぶ「竜東索道」(物資運搬用のリフト!w)が開業して物資の輸送がこれに変わられ、昭和7年に飯田線が天龍村満島(現平岡駅)まで延びたところで人の交通もこちらに移り、峠としての役割を終えました。
明治41年に完成したという馬車規格の峠道も、今ではかなり荒廃しわずかに当時の面影を留めるのみ・・・
現在、国道256号線の指定を受けているものの国道としては建設が進んでおらず「点線国道」としてその界隈では有名ですw
道中展望はほとんどなく、十一番観音(越久保~峠までに三十三の観音様が安置されている)付近の伐採地と、トップ写真の小川路峠頂上の2カ所で見晴らしが利くのみ。
でも、個人的にはこの道は大好きで、今風に言えばパワースポットなんですよね。
・・・この表現はあまり好きではないw
秋葉神社への信仰の道、秋葉古道でもあり、遠山の人々の生命線でもあった道
ここにしかない幽玄な雰囲気があるような気がします。
道中には観音様の他にも石碑が多数あり、これは金毘羅様と奥には道標(ここから降りると野池方面)
個人的に一番のポイントは一八番観音付近の痩せ尾根
何が良いのか上手く言えませんが、真砂土の白と苔のコントラスト、広葉樹からの木洩れ日が心地よいです
※落ちたら死ぬ
『峠って何だろう。古い歴史が踏み固められているところ。人々のうらみつらみが折り重なっているところ。』
※信州の峠 市川健夫
ココが頂上、小川路峠
使ったアプリで見ると、ここの標高は1664mとのこと。
・・・スマホで見ると違う値になっているのは何でかなぁ・・・?調査中w
道端には朽ちかけた鳥居
少し上ると鉄塔か何かのコンクリ基礎が遺跡の様に鎮座していました。
なぜか定期的に行きたくなるところです。
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