軽井沢からの通信ときどき3D

移住して10年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

スカイツリーと花火

2024-09-06 00:00:00 | 日記
 2010年に、上越市から東京に転勤することになった時、会社が住まいを準備してくれることになり、事前に上京し、紹介された不動産業者と会った。

 勤務先は浅草橋駅近くにあり、できれば徒歩圏内に住まいを探してもらおうと思っていたが、ふと思いついてさらに2つ条件をつけ加えてみた。一つは建設中のスカイツリーが見えること、もう一つは隅田川の花火が見えることであった。

 こうした条件が満たされる物件が見つかるものかどうか判らなかったが、不動産業者からは条件に合った物件だということで3件紹介していただけた。2件は私の方が気に入らなかったので断ったが、残る1件は鉄筋のアパートの3-4階だったかと思うが、周りに建っているビルの隙間から何とか遠くが見通せて、スカイツリーも完成する頃には見えるだろうし、隅田川の花火も見えそうな場所だと思えたので、この部屋を契約することにした。

 しかし、しばらくして不動産業者から、大家さんの了解が得られなかったとの理由で断りの連絡がきた。何でも高齢の単身者には貸したくないのだという。ここにきていまさらと思ったが、文句を言っても仕方がない、この物件は断念し、別の住まいを改めて探してもらうこととなった。

 次に紹介されたのは高層マンションで、広い通りに面していて眺めも良く、上層階の部屋であったので、建設中のスカイツリーがよく見えた。花火が見えるかどうかは判らなかったが、不動産業者の話では、ここからなら間違いなく隅田川の花火を見ることができるというので、それを信じてここに決めた。

 住んでみると、窓から日々進んでいくスカイツリーの建設の様子が遠望できるので、定点撮影を思いついて、入居後すぐに窓際に三脚を据えて毎朝・毎夕写真を撮り始めた(2010.8.3~2011.2.8)。


窓越しに撮影したスカイツリー建設の様子(2010.8.3~2011.2.8 撮影)

 隅田川の花火の方は、スカイツリーとほぼ同じ方向に見えるはずであるというものの、実際のところは花火打ち上げの当日になってみなければ分からなかったが、重なり合うビルの上に、確かに打ち上げ花火を見ることができた。

 距離は3キロほど離れていたので、かなり遠く、残念ながら東京に来るまで住んでいた上越・高田の自宅から見た花火とは全く違っていた。それでも住まいの窓から、居ながらにして隅田川の花火を見ることができることに満足して、ビールを飲みながらの花火見物になった。動画撮影もしたが、紹介できるようなものは撮れなかった。

 その上越・高田ではどうだったかというと、花火を打ち上げる関川の河原から自宅までは800mほどの距離で、まさに目の前で打ち上げられる大輪の花火を見ることができた。ここに住んだのは5年ほどであったが、この間に2回花火を楽しむ機会があった。花火の打ち上げ場所が1年ごとに高田と直江津で交代するのであった。そのうちの1回は丁度訪ねてきていた父とビールを飲みながらの見物であった。

 考えてみると、私は結構花火好きで、子供の頃住んでいた大阪市南部の自宅から、16㎞ほども離れた富田林のPL教団が打ち上げる花火を見るのが楽しみであった。高所恐怖症気味の今では考えられないが、父と私は平屋の家の屋根に上って花火見物をした。

 就職してから移り住んだ本厚木では、相模川の河原で行われた花火見物に出かけたし、広島・三次時代には馬洗川・西城川・江の川の合流地点で行われる花火見物に出かけるのも欠かさなかった。鎌倉では由比ヶ浜の水中花火も大混雑の中を見に行った。

 定年後移住先に決めた当地軽井沢でも数カ所で花火大会が行われている。プリンス・ショッピングプラザでは夏だけではなくセールに合わせて打ち上げられている。この花火は自宅2階の窓から見ることができるが、一番大きくきれいに見えるのは駅前の矢ケ崎公園広場で打ち上げられる花火である。

 これはお盆の期間に新軽夏祭りの一環として行われるもので、同時に盆踊りや縁日・夜店なども催される。今年も第47回の夏祭りに花火大会が行われた。

 今年、2か月前にホタルの撮影に初めて挑戦し、何とか見られる写真が得られたので、いつもは眺めるだけの花火であるが、今回は撮影を思い立った。撮影条件はホタル撮影の時に調べてあったので、同じような設定にして、三脚を構えて撮影した。とりあえず撮影してみたという感じだが、次のようである。

 最近の花火は多彩な色と形で楽しませてくれるなと感じていたが、実際、撮影した写真を整理してみて改めてその思いを強くした。


赤い花火(2024.8.17 撮影)


黄色い花火(2024.8.17 撮影)


紫色の花火(2024.8.17 撮影)


青色の花火(2024.8.17 撮影)


橙色の花火(2024.8.17 撮影)


桃色の花火(2024.8.17 撮影)

緑色の花火(2024.8.17 撮影)

 花火の色は中高生の頃に習った金属種の炎色反応で決まるはずであり、記憶法が今も浮かんでくる。「リアカー無きK村、どうせ借るとするもくれない馬力」。これの意味するところは次のようである。

    *リチウム・・・・・・赤
    *ナトリウム・・・・・黄
    *カリウム・・・・・・紫
    *銅・・・・・・・・・青
    *カルシウム・・・・・橙
    *ストロンチウム・・・桃紅
    *バリウム・・・・・・緑

 今回見た花火には、ほぼこれら各種の色を見ることができた。そのほかにも同時に複数の色の混じっているものもあり多彩である。これらを一覧にすると次のようである。


多彩な花火の色と形(2024.8.17 撮影)

コメント
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