ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

花貫ダム

2018-03-13 04:00:00 | 茨城県
2015年12月04日 花貫ダム
2018年  3月11日
 
花貫ダムは茨城県高萩市秋山の花貫川本流中流部にある茨城県土木部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、花貫川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、高萩市への上水道用水の供給、松久保工業団地への工業用水の供給を目的として1972年(昭和47年)に竣工しました。
ダム下は花貫さくら公園として整備され県内有数の桜の名所となっているほか、ダム湖上流は花崗岩による景勝が続く花貫渓谷となっており紅葉期には渋滞が発生するほどの観光スポットとなっています。
花貫ダムには2015年(平成27年)に訪問、2018年(平成30年)に再訪しました。
 
花貫ダムは国道461号線沿いにありアプローチは簡単です。
まずはダム下のさくら公園から
まだ冬枯れの公園は人気もなく閑散としていますが、桜の時期には多くの花見客でにぎわいます。
(2018年3月11日)
 
ゲートは中央に非常用ラジアルゲート1門、その両側に常用高圧ラジアルゲート2門を装備。
それぞれを区切る複雑な導流壁に目が行きます。
(2018年3月11日)
 
ゲートをズームアップ.
 
 
天端は職員駐在時のみ立ち入り可能。
 
減勢工。
 
海岸からわずか10キロ、海が見えます。
 
左岸上流から
中央に非常用洪水吐のラジアルゲートがあり、両側には常用洪水吐の予備ゲート。
右手は取水設備。
 
上流から遠望(2018年3月11日)。
 
追記
花貫ダムには175万立米の洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらに25万立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0544 花貫ダム(0087)
茨城県高萩市秋山
花貫川水系花貫川
FNWI
45.3メートル
223.6メートル
2880千㎥/2000千㎥
茨城県土木部
1972年
◎治水協定が締結されたダム


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