ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

俵原池

2018-04-04 10:55:08 | 愛媛県
2018年3月22日 俵原池
 
俵原池は愛媛県松山市庄の立岩川水系萩原川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
現地案内板によれば1934年(昭和9年)の西日本大干ばつをきっかけに当時の北條町・正岡村・難波村共同での溜池築造が計画されます。そして1937年(昭和12年)に用水改良工事組合が結成され1942年(昭和17年)に俵原池が完成しました。
その後1995年(平成7年)~2001年(平成13年)にかけて愛媛県の土地改良事業により大規模な改修工事が行われ、管理は俵原池管理組合が行っています。
なおダム便覧の住所は『松山市大字上難波』となっていますがこれは誤りで、池は『松山市庄』にあります。
 
北条市街から県道339号線を北東に向かい、サンセットヒルズカントリークラブの案内板に従って右折、クラブハウス入口をやり過ごして先へ進むと池に到着します。
湖畔には各種記念碑が建てられ、池の由来を知ることができます。
 
記念碑の奥にある石積みの墳墓?
古墳かと思いきや鳥獣慰霊碑でした。
 
天端は車両通行可能。
 
池の下流はゴルフ場
ゴルフコースからだと池を正面から見れそう。
 
総貯水容量は100万立米と溜池としてはかなり大規模。
 
上流面はコンクリートで護岸
右岸に斜樋があります。
 
左岸の横越流式洪水吐
導流壁には石積み?レンガ積み?741風の型枠が施されています。
 
アングルを変えて
前日までの雨で水位が上がり越流しています。
 
トンネル式導流部。
ポータルは扁額付き。
 
左岸上流から。
 
ダム下がゴルフ場になっており下流から堤体を眺めることはできません。
底樋吐口やトンネル式洪水吐の出口も確認したかったのですがダム下へ下りるすべがありませんでした。 
 
2235 俵原池(1274)
ため池コード
愛媛県松山市庄
立岩川水系萩原川
25.5メートル
172メートル
1000千㎥/1000千㎥
俵原池管理組合
1942年


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