ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

立岩ダム

2018-04-04 11:57:04 | 愛媛県
2018年3月22日 立岩ダム
 
立岩ダムは愛媛県松山市立岩米之野の立岩川水系大道谷川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
旧北条市は愛媛県を代表するみかん生産地ですが、水利に乏しく幾度となく干ばつに悩まされてきました。
特に1967年(昭和42年)の大干ばつは愛媛県全土に甚大な被害をもたらし、これを機に県は各地で灌漑施設の整備を進めます。
旧北条市でも農林省(現農水省)の補助を受けたかんがい排水事業に着手され、その水源として1979年(昭和54年)に竣工したのが立岩ダムです。
完成後は北条市畑地帯総合土地改良区が受託管理し、550haの果樹園地に灌漑・防除用水を供給しています。
愛媛県にはは堤高40メートル以上のアースフィルダムが4基ありますが、立岩ダムもその一つで48.2メートルは全国のアースフィルダムの中で第5位の高さとなります。
 
堤高48.2メートルのダム下から
左岸の洪水吐導流部と右岸の取水設備からの水路がダム下で交差します。
 
堤頂から一直線に伸びる洪水吐導流部は迫力満点。
左手(右岸)には放流設備とポンプ室があります。
 
フィルダムのこういう構図は個人的に大好物です。
 
天端は車両通行可能。
 
天端からは釣島海峡を挟んで中島、さらには岩国方面まで遠望できます。
 
総貯水容量は80万2000立米。
自己流域に加えて二つの支流から導水トンネルで集水しています。
 
上流面はロックフィル。
 
天端から洪水吐導流部を見下ろします。
長い洪水吐導流部。
 
左岸の横越流式洪水吐。
 
アングルを変えて。
 
右岸に管理事務所があり裏手から斜樋が伸びています。
 
2271 立岩ダム(1275)
愛媛県松山市立岩米之野
立岩川水系大道谷川
48.2メートル
175メートル
北条市畑地帯総合土地改良区
1980年


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