ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

大谷池(再)

2020-10-04 22:18:50 | 大阪府
2020年9月26日 大谷池(再)
 
大谷池(再)は大阪府阪南市自然田の男里川水系菟砥川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
大阪府泉南地域は瀬戸内海式気候に属し年間降水量は僅か1300ミリ前後、さらに大河がないため淡路島や讃岐と並ぶ日本有数の溜池密集地帯となっています。
大谷池もそんな溜池の一つで、もとは18世紀に築造された溜池でした。
現地改修碑によれば1969年(昭和44年)に大阪府の事業として大規模改修が着手され1972年(昭和47年)に竣工し現在の姿になったようです。
なおダム便覧の竣工年度は1971年(昭和46年)になっていますが、ここでは改修碑の1972年を採用します。
池の管理は受益者で組織された大谷池水利組合が行っています。
 
府道257号で大阪リハビリステーション病院の先を左に折れ産廃業者の敷地をやり過ごすと大谷池に到着します。
池の手前に建つ改修記念碑。
ネットで検索しても大した情報がヒットせず、この改修碑が貴重な情報源です。
 
天端は舗装され道路はさらに上流の裏芝池へと続きますが、道には草木が覆い通る車も多くはなさそう。
手前の車は釣り人のもの。
 
取水設備
いかにも大阪らしい落書き。
 
天端からの眺め
足元に配水場らしき建物
ダム下へも行けないことはありませんが、入口に工事車両が止まっていたので自重しました。
 
天端からは大阪湾を挟んで淡路島が見えます。
かつて農耕地だった場所も宅地化が進み、池の受益農家も数が減っているようです。
 
灌漑用溜池としてはやや小ぶりな、総貯水容量11万5000立米の貯水池。
 
右岸の洪水吐
伸びているパイプは河川維持放流用でしょうか?
 
洪水吐導流部。
 
時節柄草木が繁茂し、撮影ポイントは多くありません。
ダム下へも行けないことはありませんでしたが、入口に工事用用車両が止まっていたので自重しました。
日本屈指の溜池密集地帯ですが、都市化が進み受益農家が減少、周辺でも管理されない溜池が増えているようです。
 
3325 大谷池(再)(1561) 
ため池コード 272320008
大阪府阪南市自然田
男里川水系菟砥川
18.7メートル
97メートル
115千㎥/115千㎥
大谷池水利組合
1972年 


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