ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

奥里ダム

2016-08-05 10:12:01 | 奈良県
2016年8月1日 奥里ダム
 
奥里ダムは奈良県吉野郡十津川村内原の新宮川水系滝川にある電源開発(株)が管理する発電目的のアーチ式コンクリートダムです。
新宮川水系での電源開発に着手した電源開発(株)は風屋ダムの貯水容量確保のため、ダム下流で熊野川(十津川)本流に合流する支流の滝川から風屋貯水池への導水を図ります。
その取水ダムとして1960年(昭和35年)に建設されたのが奥里ダムで、ここで取水された水は約4キロの導水路で風屋ダムに送られます。
 
国道168号の風屋大橋北詰を東に折れ、滝川沿いの村道を進むと左手に奥里ダムが現れます。
訪問時は全面越流しており、恰もアーチのナイアガラと言うべき眺め。
堤体両岸が高くなっているうえに堆砂が進んでいるので、ぱっと見アーチ状の砂防ダムに見えます。
 
水叩きは中央に向けて傾斜しており越流した水は中央に集まります。
 
 
ズームアップ
とにかく水がきれい!!
 
 
越流部左手に排砂ゲート。
取水口は写真真下手前側にあります。
 
 
 
堆砂率100%
総貯水容量17万6000立米に対し有効貯水容量はゼロ。
でも取水できればいいという判断なんでしょう。
 
3598 奥里ダム(0500)
奈良県吉野郡十津川村内原
新宮川水系滝川
20.5メートル
81.3メートル
176千㎥/0千㎥
電源開発(株)
1960年


コメントを投稿