ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

阿井川ダム

2018-10-26 16:06:34 | 島根県
2018年10月13日 阿井川ダム
 
阿井川ダムは島根県仁多郡奥出雲町河内の斐伊川水系阿井川にある中国電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
1942年(昭和17年)に日本発送電によって建設され戦後の電力分割民営化により中国電力が事業継承しました。
ここで取水された水は約3.5キロの導水管で北原発電所に送られ最大出力1万5600キロワットのダム水路式発電を行っています。
 
ダム下流はフェンスに囲まれており、一眼レフではなくスマホでの撮影となりました。
傷ついた導流部のコンクリートが竣工から70年以上経過した時間を表しています。
左岸の排砂口から河川維持放流が行われ、ダム下には小さな副ダムがあります。
 
クレストはローラーゲートが2門
ピアに管理橋が架かり中央にゲート操作室があります。
中国電力でよくみられる扶壁前面にゲート操作が乗るスタイルではありません。
 
対岸に農地があるため天端は開放されています。
 
建設当時の親柱でしょうか?
ドーム状のデザインが戦時中のダムらしさを感じさせます。
 
右岸上流から。
 
左岸に発電所への取水口があります。
スクリーンの先が沈砂池、その奥の建屋に取水ゲートがあります。
 
ゲートピア。
 
ローラーゲート。
 
左岸上流側から。
 
沈砂池。
 
(追記)
阿井川ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
1721 阿井川ダム(1422)
島根県仁多郡奥出雲町河内
斐伊川水系阿井川
21.7メートル
96メートル
1085千㎥/855千㎥
中国電力(株)
1942年
◎治水協定が締結されたダム



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