ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

秋神ダム

2016-10-17 19:49:00 | 岐阜県
2016年10月15日 秋神ダム
 
秋神ダムは岐阜県高山市朝日町古瀬ヶ洞の一級河川木曽川水系飛騨川左支流秋神川にある中部電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
1951年(昭和26年)の電気事業再編令で誕生した中部電力は戦後の電力不足に対処するため包蔵水力豊富な飛騨川での新規電源開発や既設発電施設の再開発に邁進します。
その端緒として1953年(昭和28年)に飛騨川最上流部に秋神ダムと朝日ダムが建設されました。
両ダムは連絡導水路により一体運用され、両ダム合わせて約4300万立米の貯水容量により飛騨川流量の季節変動を平準化し、下流各発電施設の発電効率を向上させるのが最大の目的です。
 
朝日ダムと秋神ダムを結ぶ導水路(国土地理院地形図)。
 
高山から国道361号を東進し秋神トンネル手前の路肩に駐車して旧道を歩くと秋神ダムが見えてきます。
ちょっと逆光で堤体がつぶれ気味の写真になってしまいました。
 
秋神トンネルを抜けると秋神ダム右岸に到着します。
天端は立ち入り禁止。
ゲートの上が階段になっているのが特徴です。
 
上流面。
 
ゲートの右手は2つの放流管の取水設備?
 
ゲートをズームアップ
中電ですがブラックゲート。
ゲート上が階段になっています。
 
ダム湖と秋神ダム管理事務所。
秋神ダムのみならず中部電力の飛騨川流域の発電施設の中枢になっています。
 
上流から。
 

(追記)
秋神ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。 
 
1085 秋神ダム(0644)
岐阜県高山市朝日町古瀬ヶ洞
木曽川水系秋神川
74メートル
192メートル
17584千㎥/16976千㎥
中部電力(株)
1953年
◎治水協定が締結されたダム


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