ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

玉来ダム

2022-12-22 18:18:23 | 大分県
2022年11月17日 玉来ダム
 
玉来ダムは左岸が大分県竹田市志土知、右岸が同市川床の一級河川大野川水系玉来川にある大分県土木建築部が管理する治水目的の重力式コンクリートダムです。
竹田盆地は三方をくじゅう山系、阿蘇外輪山、祖母傾山系に囲まれ竹田市街を軸に大野川から稲場川と玉来川が分岐しています。
このため豪雨のたびに洪水を繰り返し、とりわけ1982年(昭和57年)7月および1990年(平成2年)7月の二度の豪雨災害では長期にわたる都市機能の喪失を伴う甚大な被害が発生しました。
これを受け1991年(平成3年)に大分県は『竹田水害緊急治水ダム建設事業』を採択、稲葉川および玉来川への治水ダムの建設に着手しました。
そして2010年(平成22年)の稲葉ダムに次いで、2022年(令和4年)に竣工したのが玉来ダムです。
玉来ダムは国交省の補助を受けた補助治水ダムで、洪水時にはダムで毎秒300立米をカットすることで、下流の基準地点で毎秒280立米の洪水調節を行い竹田市街を洪水から守ります。
ダム自体はすでに竣工し訪問時は試験湛水も終えていましたが、一般開放は2023年(令和5年)のダムの運用開始後となるためまだダムの姿を見ることはできません。
 
ダムの空撮写真(玉来ダム建設事務所HPより)。
玉来ダムは平時は流入量は常用洪水吐よりそのまま流下させる流水型治水ダムです。


今回は竹田市役所隣の建設事務所でダムカードとパンフレットをもらうだけ。



詳細な開放時期はまだ未定とのこと。
次の九州遠征は玉来ダムの運用が始まってからになりそう。

3141 玉来ダム
左岸 大分県竹田市志土知
右岸     同市川床
大野川水系玉来川
 
 
52メートル 
145メートル 
4090千㎥/4000千㎥ 
大分県土木建築部 
2022年 


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