ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

緑川ダム施設見学

2023-01-29 17:52:40 | ダム見学会
2022年11月21日 緑川ダム施設見学
 
熊本県美里町の国交省が直轄管理する緑川ダムでは事前予約をすれば堤体内も含めた施設見学が可能です。
しかし、今回は予約なしで見学に伺ったところ、ちょうど小学生の社会学習としてダム見学が実施されていました。
ダメもとで『自分たちもお願いできませんか?』と伺ったところ、小学生の見学終了後なら大丈夫と言う嬉しいご返答。
ということでここではその詳細をアップしたいと思います。
 
見学の前にダムの下流から
クレストラジアルゲート2門、その間にオリフィス高圧ラジアルゲート3門と言うちょっと変わったゲート配置。
洪水時には最大800立米/秒の洪水調節を行います。
右手は熊本県企業局緑川第1発電所(最大出力3万1700キロワット) 。

 
左岸ダムサイトに上がったところで、小学生の見学会
このあと職員さんにお願いしたら快諾していただきました。


さて、アテンドのお姉さんに着いて堤体内へ入ります。
本堤右岸側の監査廊入り口。


監査廊。


なぜかサワガニの死骸
職員さんもどこから入ってくるのか?思案顔。


階段で一階下へ。


こちらはダム右岸に置かれたリバースプライムライン。
ダムの水平方向の変位を検知します。


右岸フーチング上部
緩やかに湾曲し、巨大な猛禽が羽を広げたよう。


ゲート操作室にやってきました。


常用洪水吐となるオリフィス高圧ラジアルゲート。
3門あわせて最大2000立米/秒の放流能力があります。


オリフィスゲートは三菱重工製。


最下層までやってきました。
気温は14度。


ここに定礎があります。


こちらはノーマルプライムライン
堤頂部からピアノ線が張られダムのたわみによる変形を計測します。


堤体直下へ。。
堤高76.5メートルを見上げます。
目の前には堤体から突き出た水圧鉄管、そして真上が『カド』になります。


水圧鉄管と堤体の接続部
こんな間近で見るのはもちろん初めて。


これはちょっと他所ではお目にかかれない眺め。


水圧鉄管の直径は5メートルで、最大55立米/秒を発電所に送ります。
確か国内最大の鉄管が直径6メートルだったはずで、それに迫る大きさ。


『ここは広角で撮ったら迫力ある写真が撮れます』というガイドのお姉さんイチ押しポイント。
超広角で撮ったら本当に迫力ある1枚に。
壁紙にしよう。


ダム下には交換された取水設備のスクリーン
持って帰れるものなら欲しい。


エレベーターで天端に戻ります。


天端から超広角で撮ってみました。
右手はクレストラジアルゲートの操作室、ここも見たかったな。


細い管は?と尋ねると
灌漑用水路管だそうです。
既得灌漑用水になるのかな?


最後に管理所も見せていただきました。


高い位置から『Z』型堤体を俯瞰できます。
このダムは高い位置から見てこそ!


もう一枚
かっけー!!


さらに!!!


しつこい!!!!


副堤の緑川補助ダムも真上から。


1時間弱でしたが、まさか中を見せていただけるとは思っておらず、今回のダム旅一番のラッキー。
次回はダムサイトのバンガローに泊まるのもいいな。


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