ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

狼谷溜池(大山池)

2018-10-23 01:35:30 | 鳥取県
2018年10月12日 狼谷溜池(大山池)
 
狼谷溜池は鳥取県倉吉市関金町泰久寺の天神川水系小鴨川左支流(河川名未確認)にある灌漑目的のアースフィルダムです。
現地案内板によれば1924年(大正13年)ごろに築造され、1946年(昭和21)にかけての改修で現在の規模となりました。
さらに1973年(昭和48年)に嵩上げを伴う再開発が実施され現在に至っており、ダム便覧ではこの再開発竣工を竣工年度としています。
池の管理は周辺の溜池同様天神野土地改良区が行っています。
池からは大山や蒜山三座の眺めがよく、湖面に映る大山の姿から『大山池』の別名があり、地元では大山池の方がよく知られているようです。
総貯水容量は132万立米と溜池としては山陰最大の規模を誇り、農水省による全国ため池百選にも選ばれています。
 
下流から狼谷溜池を遠望
 
池の背後に大山の姿が見えます。
 
左岸上流側から
左手の橋梁のようなものは取水設備の管理橋で管理橋の右下に取水設備があります。
 
非かんがい期のせいか貯水量はずいぶん少なくなっています。
 
天端から
残念ながら大山の頭が雲に隠れてしまいました。
 
池の南側には蒜山三座。
 
上流面
草でわかりづらいですがコンクリートで護岸されています。
 
管理橋の手前に取水設備があります
白い建物はB&G海洋センターの艇庫で、春夏にはカヌー教室が開催されるようです。
 
天端は車道。
 
池の案内板
案内板では大山池となっています。
 
歩いて回ったところ洪水吐が見あたりませんでした。
帰宅後空撮写真で確認してみたら右岸のかなり上流側に洪水吐がありました。
うーん・・・事前の予習不足。
再訪の機会があればいいのですが。
 
なおダム便覧では堤頂長255.5メートルとなっていますが、鳥取県ため池データベースでは502メートルとなっています。
後者は右岸側面の堤体も本堤とみなしているようで、ここではため池データベースの502メートルを採用します。

1671 狼谷溜池(大山池)(1410)
ため池コード 
鳥取県倉吉市関金町泰久寺
天神川水系小鴨川左支流
27.2メートル(ため池データベース26.9メートル)
255.5メートル(ため池データベース502メートル)
1319千㎥/1096千㎥
天神野土地改良区
1924年竣工
1973再開発




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