ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

庄原ダム

2017-05-15 23:19:38 | 広島県
2017年5月7日 庄原ダム 
 
庄原ダムは広島県庄原市川西町の江の川水系西城川右支流大戸川にある広島県営の多目的重力式コンクリートダムです。
庄原市を横断して三次で江の川に注ぐ西城川は豪雨のたびに洪水被害をもたらす一方、夏場の渇水が多く干ばつ被害も多発していました。
そこで広島県は右支流の大戸川に多目的ダムの建設を行い、2015年(平成27年)に竣工したのが庄原ダムです。
庄原ダムは大戸川および西城川の洪水調節、安定した河川流量の保持と既得取水権への補給、庄原市への上水道用水の供給を目的としています。
ダム湖の大戸川ダム湖は総貯水容量70万1000立米でいわゆる生活貯水池として建設されました。
 
国道183号線に庄原ダムの標識があり、これに従って西に向かうと庄原ダムが見えてきます。
ちょうどダムの下流を付け替え道路の高架橋が通っており絶好の撮影ポイントになっています。
クレストは自由越流式洪水吐が2門、その下にオリフィスゲートがあるゲートレスダムで、最近の多くの自治体ダム同様人の顔に見えてしまいます。
 
右岸の管理事務所でダムカードをもらった後ダムを見学します。
上流面。
 
ダム湖の名称は公募で決まった『大戸川ダム湖』ってそのままやん・・・
貯水量が100万立米未満の生活貯水池です。
 
減勢工
波返しのついた導流壁が目を引きす。
 
天端
コスト重視を心掛けたのか飾り気は全くありません。高覧もコンクリートの打ちっぱなし。
 
取水設備の操作室建屋
こちらもプレハブ。
 
左岸から。
 
上流から。
 
下流から高架橋越しに
減勢工がカーブしているので、斜めからの眺めになります。
 
まだ出来立てのほやほやですが、とにかく余計なものには金をかけないという強い意志が感じられる庄原ダムです。
それはそれでいいと思います。
 
 
追記
庄原ダムには42万立米の洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらに18万1000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
3309 庄原ダム(0987)
広島県庄原市川西町
江の川水系大戸川
FNW
 
42メートル
118.5メートル
広島県
2015年
◎治水協定が締結されたダム


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