ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

栃ヶ原ダム

2017-08-02 06:00:00 | 新潟県
2016年5月14日 栃ヶ原ダム
2017年7月22日
 
栃ヶ原ダムは左岸が新潟県柏崎市高柳町栃ケ原、右岸が同市高柳町門出の鯖石川水系境川にある灌漑目的の用重力式コンクリートダムです。
農水省の国営柏崎周辺土地改良事業の中核施設として2009年(平成21年)に竣工し、運用開始後は柏崎土地改良区が管理を受託しています。
ダムから放流された水は下流の3基の取水堰で取水され受益農地の灌漑用水として利用されています。
 
旧高柳町中心部から県道219号を南下、栃ヶ原神社の先でダムの標識に従って右折すると栃ヶ原ダムに到着します。
なお栃ヶ原ダムには2016年(平成28年)5月に初めて訪問、翌年7月に柏崎ダムスタンプラリーで再訪しました。
 
ダムの下流に橋があり、ここからダムと正対できます。
V字型の導流壁が美しく左右非対称の堤体は恰も猛禽が片羽を広げているようです。
クレストに自由越流式洪水吐が4門、オリフィスやコンジットゲートはありません。
 
減勢工
向かって右手(左岸)の利水放流設備から河川維持放流が行われています。
 
赤い屋根とコンクリート打ちっぱなしのモダンな管理事務所
と言っても豪雪地帯で屋根に雪が積もらないよう傾斜をつけてあるだけなんですが・・・。
 
右岸上流から
堤体中央に取水設備と機械室があります。(2017年7月22日)
 
天端には車止めがあり車両の通行はできません。
 
取水設備建屋
遠望するとなかなかおしゃれな取水設備機械室でしたが、そばで見るとトタン張りでチープ。
 
天端から減勢工。
 
ダム湖は総貯水容量247万立米。
 
左岸から下流面。(2017年7月22日)
 
よく見るとコンクリートの継ぎ目から漏水しているようです。
大丈夫かい?(2017年7月22日)
 
左岸上流から
ここから見ると管理事務所と取水設備機械室の並びはなかなかいいバランスです。
 
柏崎土地改良区ではここのほか旧西山町の後谷ダムを管理しており、さらに市野新田ダムが建設中です。
 
3246 栃ヶ原ダム(0382)
左岸 新潟県柏崎市高柳町栃ヶ原
右岸        同町門出
鯖石川水系境川
52.7メートル
152.2メートル
2470千㎥/2300千㎥
柏崎土地改良区
2009年


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